川口マーン恵美 著『証言・フルトヴェングラーかカラヤンか』と、MLMナショナル管オンデマンド・コンサートに宮田大さん(チェロ)のゲスト出演が決定!

先日、図書館に行った際に、すごく気になった本があったので借りてきました。

証言・フルトヴェングラーかカラヤンか
内容はベルリン・フィルハーモニーの元楽団員たちにインタビューをし、その実情に迫るというもの。


著者の川口マーン恵美さんは、日本大学芸術学部音楽学科ピアノ科卒業。1982年、当時:西ドイツのシュトゥットガルト国立音楽大学大学院ピアノ科に入学。1985年、同大学院を修了。同年、ドイツ人のエバーハルト・マーンと結婚し、ドイツ関連の本を多数出版しています。


ちなみに音楽詳しくない私は、

「カラヤンはめっちゃ有名な指揮者、フルトヴェングラーって誰ですか?」ぐらいの知識しかありません。


フルトヴェングラーは、ドイツ出身の指揮者・作曲家でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者を1922年から1945年まで、終身指揮者を1947年から1954年まで務めた人。

カラヤンは、オーストリア出身の指揮者。1955年より1989年までベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の終身指揮者・芸術監督を務めた人。


いろんな楽団員がインタビューに答えてくれていて、それぞれの立場からの意見が何とも興味深い。


私の心の動きを感想にすると、

カラヤン、団員にめっちゃ嫌われてたのね

やっぱりカラヤン嫌われてる!

カラヤンのこと好きだった団員はいないの?

ついにカラヤンのことを悪く言わない団員登場!

散々団員に言われてたけど、カラヤンめっちゃイケメン!(巻末のカラヤンの写真を見て)


みたいな感じです。(単純)


インタビューで

チェロセクションだったヴァインスハイマー氏とフィンケ氏も答えていて、

お二人はカラヤンととっても良好な関係だったそうです。話を聞いていてもトラブルは皆無。

1つの事柄でも、悪く捉える人もいれば、「まぁそんなことどうでもいいじゃん」って捉える人もいて、チェロセクションの方々はほぼほぼ後者。


フルトヴェングラーとカラヤン両方を経験している団員はほぼフルトヴェングラー派。

カラヤンしかしらない団員&カラヤンのお気に入りだった奏者はカラヤン派という感じでした。


カラヤンに気に入られていた人はカラヤンのことが好きだろうけど、逆に気に入られなかったら好きになれないだろうし、

権力を振りかざして一部の団員に嫌われていたカラヤンも、ある団員に対してはとっても親切な一面を持っていたり。

どっち派とかそんな単純なことじゃなくて、人はいろんな面を持っていて、その一面を見ただけではわかんないよねと思った本でした。


発行が2008年なので、現在は亡くなっている方もいますが、販売ビデオ用に各セクションで映像を録り直したり「えっ!そうなの!」みたいな話が盛りだくさん。とてもおもしろかったです。


さて今日はこんなニュース↓
宮田大(チェロ)のゲスト出演が決定 反田恭平×MLMナショナル管オンデマンド・コンサート『Hand in hand Vol.3』(引用元:SPICE)

2020年7月18日(土)にイープラス・Streaming+にて配信されるオンデマンド・コンサート『Hand in hand Vol.3 反田恭平 MLMナショナル管弦楽団~マラソンコンサート~』昼公演(13:30開演)に、チェリストの宮田大がゲスト出演することが決定した。

『Hand in hand』は、ピアニスト・反田恭平がプロデュースするオンデマンド・コンサートシリーズ。2020年4月よりスタートした企画で、第三弾となる今回は反田率いる新世代のアンサンブル・MLMナショナル管弦楽団が登場。「マラソンコンサート」と題し、昼夜2公演、各回異なるプログラムで開催される。

昼公演へのゲスト出演が決まった宮田との共演は、かねてから反田が熱望していたという。ともに世界で活躍する二人の共演が、今回ついに実現する。宮田は、反田や岡本誠司(ヴァイオリン)とともに、「ブラームス : ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 Op.8」を披露する予定だ。(引用元:SPICE)


■配信日時:2020年7月18日(土) 13:30/19:00頃配信(予定)
■出演者:
反田恭平
MLMナショナル管弦楽団
宮田大(チェロ)※昼公演のみゲスト出演

■配信
料金:2,500円
一般発売:7月5日(日)10:00〜7月18日(土)23:00

■プログラム:
<13:30公演>
プレトーク
バッハ : 無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番 ト短調 BWV1001 よりアダージョ
ドレーゼケ:ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ホルンとピアノのための五重奏曲 Op.48より第1楽章
ブラームス : ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 Op.8
(Pf.反田恭平、Vn.岡本誠司、ゲスト:Vc.宮田大)
モーツァルト : ファゴットとチェロのためのソナタ292
R.シュトラウス : メタモルフォーゼン(弦楽七重奏版)​

<19:00公演>プレトーク
ボッケリーニ : 八重奏曲「ノットゥルノ」ト長調 Op.38-4 (G470)
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番より 第2楽章 アンダンテカンタービレ
グリンカ : 大六重奏曲
フィンジ : ロマンス Op.1
ベートーヴェン : ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.19


です。


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