分数チェロの楽器選び

《最終更新日:2020/04/21》

まずはなんと言っても楽器本体。

私がレッスンに行くときによくやるのが
「楽譜持った、えんぴつ持った、イス持った。はいオッケー。」

家を出て、てくてくと2~3分。
「あっ、チェロ忘れた!」
これがしょっちゅう。チェロ以外のものを忘れないように!と気合を入れるけど、楽器本体は当たり前すぎて忘れてしまうのです。

さてそんなチェロ本体ですが、お教室のチェロや、分数チェロを卒業した同門のお兄さんお姉さんのお下がりがあれば借りられるのが一番です。分数チェロはすぐにサイズアウトしてしまうし、買うとけっこうなお値段します。

それでもお教室のチェロに空きがなかったり、「ウチの子、物の扱いに不安を感じる…、人様の大事な楽器をお借りするなんて…」の方はぜひ先生と一緒に見に行ってみてください。

事前に分数チェロを取り扱っている楽器店を調べて、分数チェロのサイズと行く日時を連絡すれば、当日別室で試奏をさせてもらえることが多いです。ネットに情報がなくても問い合わせるとけっこう在庫があったりします。

有名なのは下倉バイオリンさん、クロサワ楽器さん、あとは以前お世話になったことがある宮地楽器さんです。

低価格のものから中価格、運が良ければ高価格のオールド分数チェロと出会えるときもあります。でもいちばん大事なのは弾いてみること。
わが家も買うさいに4本用意していただきました。

・16万円の新品分数チェロ(サイズ小ぶり)
・18万円の新品分数チェロ(サイズ大ぶり)
・23万円の新品分数チェロ(サイズ中ぶり)
・50万円のオールドフレンチ分数チェロ

そして購入したのは、16万円の新品分数チェロでした。わが家は、分数チェロで50万円のオールドを買うほど財源が潤沢ではないので、まずそれは却下ということで。並べてみると同じ分数サイズなのに大きさもバラバラです。

3本を弾き比べてみると、1番鳴ったのが小ぶりの16万円のチェロでした。もちろん同じ製造元でも個体差がありますし、お子様の体の大きさや相性もあります。なので価格に惑わされずに、実際の音はもちろんのこと、弓の作りや本体のつくりが大丈夫か、など先生と一緒に見に行ってみてください。

あとはサイズに個体差がけっこうあるので、少し大きめのサイズも用意してもらうのもいいと思います。わがやは1/8を購入しようと行ってみたけど、結局小ぶりの1/4を買ったことがあります。身長と楽器のサイズはこちらのサイトが参考になります。

あとアドバイスとしてですが、安価なチェロは弦自体があまりよくないのもあるので、サイズが確実に決まっていてお気に入りの弦があるなら、弦を張替えさせてもらって弾くものもいいと思います。あとは座りなれたイスも持参しましょう。

チェロの弦は太いので、よっぽどじゃない限り切れることはほぼありません。1日6~8時間スパルタで弾いてとかなら別ですが、頻度としては1年に1回張り替える感じです。

その頃には楽器がサイズアウトしてることが多いので、ちょっと奮発しています。弦もいろいろと試してみてください。弦も価格帯がたくさんあり、好みの音を探すのもまた楽しいです。

ちなみに価格的に高いですが、エヴァの弦はおすすめ。わがやも16万円のチェロにこの弦を張ってます↓
上記よりもリーズナブルな価格ですが、1/4のときはスピロコアを使っていました。こちらもしっかりした音が出ます↓
あとは分数チェロを取り扱っているネットショップさんのリンクも張っておきます。ケースと弓と松ヤニがセットになった商品で、なるべくいろんな種類を載せました。

ネットでの購入はおすすめしませんが、実店舗に行く前に価格がどれくらいなのか、楽器屋さんが遠くてなかなか行けない方や、まだどこまで本気に取り組むかわからないし…、という方は参考になさってください。楽天市場の商品にリンクし、価格の安いものから並べております。

サイズ別に

1/10の分数チェロセット(適応身長 ~105cm)

※1/10は基本的に受注生産品が多いです。

1/8の分数チェロセット(適応身長 105~125cm)

※1/8はなかなか買うことがありませんがご参考までに。

1/4の分数チェロセット(適応身長 115~135cm)

※1/4は5万円台からあります。

1/2の分数チェロセット(適応身長 125~145cm)

※1/2はなんと!3万円台からあります。調べていて私がビックリしました!

3/4の分数チェロセット(適応身長 135~155cm)

※ここまでくると4/4のフルサイズまでもう一息です。