幼児・小学生から参加できるチェロのマスタークラス(国内)

《最終更新日:2019/11/25》

定期的に開催されているチェロのマスタークラス


国内で定期的に開催されているチェロのマスタークラスを北は北海道、南は九州までまとめてみました。一部の内容に不明点など、まだまだ不備がございますが、ぜひ参考にしてみてください。(すべてのマスタークラスの費用に宿泊費、交通費は含まれておりません。)
公開されている範囲で過去の参加者の名前と曲名を掲載しております。

リスト音楽院セミナー(北海道札幌市)


札幌コンサートホールが1997年の開館以来、毎年開催しているセミナーです。ハンガリーの名門、リスト音楽院の教授たちによる熱心な指導が受けられる貴重な場として、毎年多くの方々が受講しています。セミナーにはレッスンのほか、「講師による特別コンサート」や「特別レクチャー&公開レッスン」、優秀受講生が出演する「受講生コンサート」が含まれ、受講生は自由に聴くことができます。また、このセミナーで選ばれた最優秀受講生には、札幌コンサートホールからの派遣として、世界的なアーティストが数多く参加する「ブダペスト・スプリング・フェスティバル」に出演する資格が与えられます。
公式サイトはこちらから。

  • 開催地:札幌コンサートホール
  • 開催期間:2月
  • 参加資格:音楽活動を行っている方
  • 選考方法:開催期間1週間前にオーディションでの演奏
  • 費用:オーディション費用(5,000円)、セミナー受講(40,000円)
  • レッスン時間:不明
  • マスタークラス課題曲:自由曲
  • 伴奏者、通訳:主催者側が手配
  • 過去の講師:ミクローシュ・ペレーニ

イカール国際ミュージック・キャンプ(青森県八戸市)


生前、青森県に来られたポーランドの大ピアニスト、故ハリーナ・テェルニー=ステファンスカ先生は「ミュージックキャンプやコンクールを通して、音楽の分野で社会貢献できる人材を発掘して育ててください」というお言葉を残されました。その遺志を継ぎ、先生の名前を冠に、『イカール国際ミュージックキャンプ in Hachinohe』を実施しています。
公式サイトはこちらから。

  • 開催地:八戸市民会館・八戸市公会堂
  • 開催期間:8月中旬
  • 参加資格:ジュニアコース(幼児 ~ 高校生)、 一般コース(小学生 ~ プロ)
  • 選考方法:事前申込みで審査なし(定員になり次第、締切)
  • 費用:ジュニアコース(30,000円)、一般コース(90,000円)
  • レッスン時間:ジュニアコース(40分×2回)、一般コース(50分×4回)
  • マスタークラス課題曲:自由曲
  • 伴奏者、通訳:主催者側が手配
  • 過去の講師:金子鈴太郎、ドミトリー・フェイギン(東京音楽大学・教授)


国際音楽祭NIPPON(東京都)


ヴァイオリニストの諏訪内晶子が満を持して取り組む壮大なプロジェクト。多彩な出演者&コンサートに加え、本音楽祭のために作曲された委嘱作品の紹介や、教育プログラム、さらには他ジャンルのアートとのコラボなど、そのプログラムの中でチェロの公開レッスンによるマスタークラスも実施されています(2020年はチェロクラスはなし)。

  • 開催地:トッパンホール(2017年度)
  • 開催期間:5月下旬
  • 参加資格:小学校高学年・中学生以上(原則10 ~ 25歳)
  • 選考方法:CD、DVDの音源(いずれも10分程度)
  • 費用:30,000円
  • レッスン時間:50分×2回
  • マスタークラス課題曲:J.S.バッハの作品より任意の1曲、任意の曲
  • 伴奏者、通訳:主催者側が手配
  • 過去の講師:マリオ・ブルネロ
  • 過去の受講者(2017年度):
    • 北村陽、チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲
    • クーパー荘平ジェイムス、ブルッフ:シェロモ
    • 香月麗、ベートーヴェン:モーツァルトの《魔笛》の主題による7つの変奏曲 WoO46

東京藝術大学・早期教育プロジェクト・マスタークラス(東京・和歌山)


東京藝術大学は将来音楽家を目指す全国の子ども達を対象とした「早期教育プロジェクト」に取り組んでいます。
日本全国を対象に早期教育を実施し、幼少期から継続的・段階的に指導を行うことで優れた才能を開花させ、世界への飛躍に繋げることを目指しますが、特に昨今、少子化社会において音楽家を目指す若者が減少傾向にある中、受験等様々な流れ・選択の過程で、才能ある子どもが音楽家への道を断念してしまう状況が絶えないことに鑑み、まずは子どもたちの可能性を発見して最大限伸ばし、彼らの夢を実現させてあげたいというのが我々の願いであり、本プロジェクトにおける最大の目的でもあります。
公式サイトはこちらから。

  • 開催地:東京、和歌山
  • 開催期間:7月中旬(東京)、8月下旬(和歌山)
  • 参加資格:小4~中2
  • 選考方法:youtubeに演奏をアップロード
  • 費用:無料
  • レッスン時間:40分
  • マスタークラス課題曲:自由曲(10分程度)
  • 伴奏者:主催者側が手配
  • 過去の講師:河野文昭(東京藝大・教授)、中木健二(東京藝大・助教授)

日本チェロ協会 ジュニアチェロ・キャンプ ソロ演奏コース(東京都調布市)


日本チェロ界の巨匠、堤剛先生が会長をしている日本チェロ協会が主催するジュニア・チェロ・キャンプで行われるマスタークラスです。ジュニア・チェロ・キャンプは、各地でチェロを学んでいるジュニア達が、同じようにチェロを学ぶ全国の仲間と知り合うことや、様々な指導者のアドバイスを受けることで、今後、より真剣かつ喜びをもってチェロと接していくきっかけとなる事を目的としています。
公式サイトはこちらから。

  • 開催地:桐朋学園大学・調布キャンパス(東京都調布市)
  • 開催期間:9月中旬
  • 参加資格:すでに一定以上のチェロ演奏経験を有し、将来チェロ奏者として歩んでいくことを考えている方が対象
  • 選考方法:CD、DVDの音源(いずれも10分程度)
  • 費用:20,000円
  • レッスン時間:50分
  • マスタークラス課題曲:自由曲(10分程度)
  • 伴奏者:参加者が手配(ピアニストの手配が困難な場合、日本チェロ協会が実費にて準備。合わせは会期の2日間のみ)
  • 過去の講師:堤 剛、堀 了介、中島 顕、山崎 伸子(桐朋学園大学特任教授)

倉田澄子 チェロ・マスタークラス(東京都二子玉川)


現在、桐朋学園大学名誉教授である。倉田澄子先生が行うマスタークラスです。教え子には宮田大さんをはじめ、多くの有望なチェリストを育てています。

  • 開催地:オーキッド・ミュージック・サロン(東京都二子玉川)
  • 開催期間:8月下旬
  • 参加資格:小学5年生以上
  • 選考方法:CD、DVDの音源(いずれも10分程度)
  • 費用:26,000円
  • レッスン時間:50分
  • マスタークラス課題曲:自由曲(10分程度)

草津国際音楽アカデミー&フェスティバル チェロ・マスタークラス(群馬県吾妻郡草津町)


草津夏期国際音楽アカデミーは、1980年日本の若手音楽家や音楽愛好家に世界の優れた演奏家から直接指導を受ける機会を設けることを目的とし、設立されました。草津の素晴らしい自然の中、優れた講師と直接交流し、単なる技術習得だけではなく、音楽家としての経験や知識を学ぶことを目的としています。また、音楽祭期間中、毎夕アカデミー講師による演奏会が行われ、講師の演奏を聴く事も重要な学びの場となっています。
公式サイトはこちらから。

  • 開催地:草津温泉スキー場、草津音楽の森コンサートホール(群馬県吾妻郡草津町)
  • 開催期間:8月中旬~下旬(11日間)
  • 参加資格:小学生~
  • 選考方法:書類提出(申込多数の場合は書類選考、もしくは現地にてオーディション開催)
  • 費用:98,000円
  • レッスン時間:9:00~12:00の中でレッスン
  • マスタークラス課題曲:自由曲で2~3曲
  • 伴奏者、通訳:主催者側が手配
  • 過去の講師:タマーシュ・ヴァルガ(ウィーン・フィルハーモニー、首席チェロ奏者)

いしかわミュージックアカデミー チェロ・マスタークラス(石川県金沢市)


いしかわミュージックアカデミー(IMA)は、国内外の著名な講師陣の指導による世界レベルの若手音楽家の育成と地域音楽文化の振興、さらには石川発の芸術文化を国内はもとより国外にも広く発信することを目的に、石川県と金沢市が中心となって1998年から毎年開催されており、2019年で22回目を迎えます。
IMAでは専門的な演奏技術と音楽性を学び取る国際色あふれる音楽セミナーを目指し、国内外から迎える著名な講師陣によるマスタークラス(プロを目指す若手音楽家を対象)、基礎クラス(石川県在住・出身の方を対象)の公開レッスンが行われます。
これまでに、アカデミーで学んだ高い演奏技術と音楽性を生かし、世界に羽ばたく優れた若手音楽家を数多く輩出しています。
公式サイトはこちらから。

  • 開催地:石川県金沢市
  • 開催期間:8月中旬~下旬(10日間)
  • 参加資格:プロの演奏家を目指し、受講にふさわしい能力があると認められる方。
  • 選考方法:CDの音源(10分程度)
  • 費用:145,000円
  • レッスン時間:50分×5回
  • マスタークラス課題曲:自由曲(10分程度)
  • 伴奏者:主催者側が手配
  • 過去の講師:毛利伯郎(桐朋学園大学教授)

ぎふ・リスト音楽院マスターコース(岐阜県岐阜市)


ぎふ・リスト音楽院マスターコースでは、毎年、岐阜市内の3会場で、 世界的な音楽大学であるリスト音楽院(ハンガリー)の教授陣による公開レッスン(1コマ50分)を開催します。また、最終日には、1年間の短期留学を認定する留学選考会を行っています。平成30年度までに受講者数は延べ613名、留学者数は104名です。
公式サイトはこちらから。

  • 開催地:岐阜県岐阜市
  • 開催期間:7月下旬~8月上旬(10日間)
  • 参加資格:演奏家を志す人(年令制限はありません)
  • 選考方法:CDの音源(10分程度)(審査料2,000円)
  • 費用:30,000円(岐阜県在住者、岐阜県内の小学校・中学校・高等学校・大学の在籍者または既卒者)、←以外の方60,000円
  • レッスン時間:50分×3回
  • マスタークラス課題曲:自由曲(10分程度)
  • 伴奏者、通訳:主催者側が手配
  • 過去の講師:オンツォイ・チャバ(リスト音楽院・教授)

秋吉台ミュージック・アカデミー 夏期アカデミー(山口県美祢市)


2009年に始まった、前身となる「秋吉台フルート・アカデミー」から数え、2018年は10回目の夏を迎えることとなりました。
将来演奏家を目指す学生達にとって、フランスを中心にヨーロッパで研鑽を積んできた講師陣や同年代のやる気の溢れた受講生たちと共に数日間に渡って過ごし、集中して楽器に取り組む時間は何物にも代えがたいものです。ヨーロッパでは当たり前のように行われている長期に渡る講習会を日本でも実現させたいということで始めた当アカデミーですが、当初はその期間の長さから驚かれる声も多くあったものの、次第に受講生の数も増えています。
山口県美祢市にある自然豊かな秋吉台国際芸術村は、都会の喧騒とはまったく無縁の世界で音楽とのみしっかり向き合える時間と環境が整っている素晴らしい施設です。参加費用の中に宿泊費や食事代、今竿とのチケット代も含まれています。
公式サイトはこちらから。

  • 開催地:秋吉台国際芸術村(山口県美祢市)
  • 開催期間:Aコース・8月上旬、Bコース・8月中旬
  • 選考方法:書類審査
  • 費用:Aコースは140,000円、Bコースは105,000円(※参加料金は全て税込みで、期間中の受講料、宿泊費、食事代、8/10に開催されるガラ・コンサートのチケット代の全てが含まれています。)
  • レッスン時間:Aコースは300分(60分×5回)、Bコースは180分(60分×3回)
  • 過去の講師:中木健二(東京藝大・助教授)

別府アルゲリッチ音楽祭 公開チェロ・マスタークラス(大分県別府市)


大分県を中心に開催される「別府アルゲリッチ音楽祭」。生の演奏を聴くことが難しいといわれ、“今世紀最高のピアニスト”や“鍵盤の女王”などの異名を持つ世界的ピアニスト、マルタ・アルゲリッチさんが総監督を務め、自ら生演奏も行う音楽祭です。
公式サイトはこちらから。

  • 開催地:大分県別府市
  • 開催期間:6月
  • 費用:不明
  • レッスン時間:不明
  • 過去の講師:向山佳絵子(京都市立芸術大学・教授)
  • 過去の受講生:
    • 柳澤明日花 C.サン=サーンス:チェロ協奏曲 第1番 イ短調 op.33より 第1楽章
    • 佐藤響 R.シューマン:アダージョとアレグロ 変イ長調 op.70

ミュージック・アカデミー in みやざき(宮崎県宮崎市)


宮崎国際音楽祭の教育プログラム「ミュージック・アカデミー in みやざき」。世界の第一線で活躍する演奏家を講師陣に迎え、<マスタークラス>ではヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノのクラスを開講。個人レッスンと講師・受講生の演奏会からなるアジア最高水準の育成プログラムを開催します。
公式サイトはこちらから。

  • 開催地:メディキット県民文化センター(宮崎県宮崎市)
  • 開催期間:3月中旬~下旬
  • 参加資格:30歳未満で一般公募。演奏家を志す方、または更なる技術の向上を目指す方。
  • 選考方法:CDによる音源審査(10分ほどの自由曲)
  • 費用:110,000円(税込)
  • レッスン時間:1日1回(1時間)を計5回
  • 過去の講師:毛利伯郎(桐朋学園大学教授)

霧島国際音楽祭 マスタークラス(鹿児島県霧島市)


霧島国際音楽祭は1980年、「霧島国際音楽祭・講習会」の名称で始められました。
1975年、来日中のゲルハルト・ボッセ氏 (当時、東独ゲヴァントハウス管弦楽団第一コンサートマスター) に、鹿児島の教育者が講習会開催を持ちかけたことが発端です。「志があっても留学できない学生のために、優れた音楽家による教育と音楽会を聴ける機会をつくる」ことが目的でした。場所は国立公園に接する温泉観光地・霧島高原が選ばれ、音楽祭の理念には「技術的にも、人間的にも自立できる音楽家を育てること」が掲げられました。
音楽祭誕生のときから「受講生は何年間か霧島で学び、国内外で活躍する音楽家に成長すると、霧島の教授やアーティストとして音楽祭を支える」という伝統が根付きました。行政主導でもハコもの優先でもなく、市民の献身と音楽家の情熱でスタートした音楽祭は、その後の長期不況の中でも、着実に成長してきました。それを支えたのはボッセ氏の「全人格的成長が音楽家を支える」という理念、音楽家たちの「自分を育ててくれた音楽祭への思い」でした。
今日ではアジアを代表する音楽祭として、演奏会の高い質や底辺拡大のための無料コンサート、国外の受講生を含め年々向上する受講生の水準など、高い評価を得ています。しかもチェロクラスの受講生は、全員、講師と音楽祭アーティストが出演するチェロ・オーケストラに出演できます。
公式サイトはこちらから。

  • 開催地:鹿児島県霧島市
  • 開催期間:7月下旬~8月上旬
  • 参加資格:原則16歳以上(16歳未満は要相談)
  • 選考方法:CD、DVD、Youtubeによる音源審査(10~15分)
  • 費用:118,000円(税込)
  • レッスン時間:1対1の個人レッスンを4回受けます。
  • 過去の講師:堤 剛(桐朋学園大学・特命教授)、イ・カンホ Kangho LEE(韓国芸術総合大学・教授)