収穫の秋。読書の秋『チェリスト、青木十良』『シュタルケル自伝』。

先日、子供が課外授業に言ってきました。

当日はランドセルではなく、リュックサックで。

持ち物は、水筒・お箸・雨具・軍手・ビニール袋3枚。


まぁ公園に行って何か葉っぱとか拾ってくんのかな…にしてもビニール3枚は多いよね。そんなに予備必要かな?

なんて思っていたら嫌な予感的中。


その日、持って帰ってきたものがこちら↓
泥付きどんぐり
(全然嬉しくない)泥付きどんぐり。しかも木の葉とか混じってる…。

それをビニール袋3枚分どっちゃり。



「こんなに採ってくる必要あったの?」

子供
「だって先生がたくさん拾ってくださいって言うからさ~」


おぉ…先生よ。子供にそんなこと言ったら無限どんぐりになることわからなかったのか…。

しかも

「今度、このどんぐりを工作につかうみたいだから、虫がわかないようにしないといけないみたい」

と別のプリントを渡されて見てみると、


拾ったどんぐりに虫がわかないようにする方法、しかも『簡単コース』と『ちょっとひと手間コース』がご丁寧にも印刷されている。


簡単コースは洗って泥を落として(この時点でビニール袋3枚分は重労働コース)、それを2~3日冷凍庫に入れて虫を退治する方法。

ひと手間コースは洗ったあとに鍋で蒸して、虫を退治する方法。


冷凍庫にビニール袋3枚分のどんぐりを入れるスペースなんてないから、自動的に『ひと手間コース』にならざるを得ない…。

お母さんは今からカレーライスを作ろうとお鍋を用意してたのに。どんぐりを蒸すためじゃないのに。


こんなことになるなら事前の課外授業プリントで

「子どもたちにどんぐりをたくさん拾わせますから、その洗浄&処理をお願いします。冷凍庫のスペースを確保しておいてください。」

とか通達してほしかったわ。


芋掘りもそう。学校のイベントで子どもたちは喜んでたっくさん掘ってくるけど、どっちゃり泥もついてて、これは何日で消費できるか、何を作るか、しばらくクックパッドの検索履歴が

「簡単 スイートポテト」(←このあたりはまだ張り切っている)

「さつまいも サラダ」「さつまいも ごはん」(もはやさつまいもが並ぶのが日常と化してる)

「レンジ 干し芋」(←この辺になると完全にうんざりしててどう消費するのかしか考えてない)

にならざるを得ない。


なんてことを考えながら、子供と一緒にゴミを選別して洗って


蒸す。


おかげさまでツッヤツヤのいいどんぐりに仕上がりました。




「これを使って工作でおもちゃつくるんだよね?何を作るの?」

子供
「うーん…やじろべえとか…」


えっ?この量でやじろべえ?何本つくんの?

それとも両翼が千羽鶴ぐらいどんぐりがぶら下がってるタイプ作るの?


子供の思い描いているやじろべえがよくわからんのですけど、まぁこのツッヤツヤに仕上げたどんぐり、たんまり使ってよね。


さて読書してますか?

先日呼んだ本↓

『チェリスト、青木十良』と『シュタルケル自伝』


まず青木さんの本から。


40年にわたり今上天皇のチェロの先生をつとめた日本を代表するチェリスト、青木十良(2014年9月8日、99歳で肺炎のため死去)の自伝。

初めて明らかになる、激動の時代を生き、数々のバッハの名録音を残した、伝説のチェリストの軌跡。
これまでほとんど知られてこなかった戦前、戦後の日本史・音楽史の新証言多数。

「今世界にこれほどチェロという楽器のA線を美しく発音できるチェリストはほかにはないのではないか」 村上陽一郎(科学史、科学哲学)
アマゾンより引用


印象に残っているのは

『十良(じゅうろう)』という名前が示すようにご本人は十番目の男の子。

上から

錦一(きんいち)
卯之亮(うのりょう・卯年生まれ)
銑三郎(せんさぶろう)
鑒之助(けんのすけ)

で、ここからがすごい。

五(ご)、
六(ろく)、
七(しち)、
八子(はちこ)、
九(きゅう)、

で十良さん。


五からの手抜き感がすごい…。

インタビューでは五あたりから家の商売が忙しくなったとありましたが、それプラス、書類とかで名前を書くのが面倒くさかったのでは…。

特に四男の鑒之助(けんのすけ)さんとかどう書いてあるのかわからない。


私も名前の漢字がややこしい&よく読み間違えられるので、いつも

「ひらがなでいいです」
「(読み間違いされても)それでいいです」

とか言うもの。本当にめんどくさいんですよ名前って…。


青木さんの実家は化学薬品を扱う商売をしていたので、かなり裕福だったらしく戦前のベヒシュタインのピアノがあったりしたそうです。

その実家にに出入りしていた外国人の商社、アーノルド・フィッシャーさんがなんとクレンゲルの弟子で、家にあるチェロを弾いてもらって、今まで聴いたチェロの音とはあまりにも違うことに驚いたそうです。

すごい。そんなことあるのね。

サザエさんでいったら、三河屋のサブちゃんがクレンゲルの弟子みたいなもんか…。


青木さんの本はすごく読みやすくてあっという間に読めました。

インタビュー形式なのでそれもまた読みやすい。


次は『ヤーノシュ・シュタルケル自伝』。

偉大なるチェリスト、世界的教育者。日本の音楽ファンを愛し、世界中の弦楽器奏者から尊敬される巨匠、ヤーノシュ・シュタルケルが綴る感動の人生。(アマゾンより引用


こっちはね、全然読み進まないんですよね…。

改行もあまりないので文字がみっちり&訳本特有の読みづらさ。


そして何と言っても

最初の序章にあたる部分が

シュタルケル先生の胃袋目線で語られてるので、感情移入&共感が難しいんですよ…。


いつもそこでつまづいて何とか先に進むんだけど、文字みっちり&私には読みづらくて厳しい…。

いつか読める日が来るかな…。




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