ヨーロッパの旅15 ロンドンのラストナイト。最後に見たミュージカルはマイケル・ジャクソンのスリラー!
最後のミュージカルはライオン・キングかな?マチルダかな?子供が喜びそうなのがいいなぁなんて思ってました。
調べてみると、日曜日は昼はやってるけど夜はあまりやってないミュージカルが多いんですよね。
おぉ…なんてこった。
こんなことなら子供が隣で寝ててもいいから、土曜の夜に無理にでも行っとくべきだった…。
なので日曜日の夜にやってるものからピックアップして、選んだのはこちら↓

マイケル・ジャクソンの半生を描いたスリラー。
これ、何がいいってほぼ歌なんです。
メリー・ポピンズのときに判明したのが“セリフが入ると子供が寝てしまう”こと。
レビューを見るとほぼ歌らしく、もしかしたらいいかも…と思ってチケット購入。それほど人気の演目じゃないのか、直前購入で前の席でもかなり安く手に入りました。
結果、大当たり。
ずっと歌ってるから眠くならないし、セリフも曲間のMCぐらいしかないから言葉がわからなくても大丈夫。
しかも生バンド。イギリスといえばバンドのメッカ。めちゃくちゃ上手い素敵なおじさま達の厚みのあるサウンド。
子供もマイケルのことは「ななめ45度の人」っていう知識はなぜか知っていたので、釘付け。
またパフォーマーの方たちもとんでもなく上手い。
踊る専門の男マイケル・ジャクソン、
高音域専門の男マイケル・ジャクソン、
高音域専門の女マイケル・ジャクソン、
中音域専門の男マイケル・ジャクソン、
低音域専門の男マイケル・ジャクソン、
の5人でマイケルの歌とパフォーマンスを再現するんですがそれがまたすんごいの。
すごいって言葉しか出てこないぐらいすごい。
まわりもマイケルファンだらけで、ずっと一緒に歌ってるし、5人のマイケル達も客を煽るから、もはやここはライブハウス。
曲もジャクソン5からビリージーンなど名曲揃い。
そして子供が待ちわびたななめ45度の曲(スムースクリミナル)がかかる。
私
「これこれ!くるよ!ななめ45度」
子供
「そうなの?!楽しみ!」
私
(ななめ45度の手前で、さぁ来るよの合図で子供の肩を叩く)
すると
子供
「えっ何?」
ってこっちを向く。
私
「違う違う!こっちじゃない!ほら!前見て!ななめってるから!」
子供
「ほんとだ!ななめってる!」
…危ない危ない。大事なところを見逃すとこやったよ。
終盤では客席のみんなもスタンディングで踊りだす。
するとその様子を見ていた後ろのマダムが
「ちょっと!あなた!そこだと小さいから見えないでしょ!こっちおいで!」
と子供を連れていく。
私の見える範囲で全然知らないマダムと踊り狂うわが子。
マダムも「あなた、やるわね!」みたいな顔してる。ダンス習わせといてよかった!
ライブもめちゃくちゃ楽しかったです。

ロンドンのチェロっ子ママが
「ウエストエンドのショーはどれも素晴らしいから何でも大丈夫ですよ」
と教えてくださったとおり、変に子供に寄せなくても楽しめました。
そして最後にやっぱりマイケルってすごい人だったんだなぁと改めて実感。これを1人でやってたんだもの。亡くなってしまったのが本当に悲しい。
ライブ後にマダムとそのご主人と駅まで一緒に帰ることに。
話を伺うと、ご夫妻はカナダのバンクーバーからロンドンに観光に来てるとのことで、
私
「フィギュアスケートのカナダ選手のスケーティングの滑らかさが素晴らしくて大好きです!あとカーリングも大好き!」
マダム
「イエス!私達も大好き。いつも冬季オリンピックは現地に行くのよ。この間はピョンチャンに行ったわ。過去にマイケル・チャンと同じ飛行機に乗ったこともあるわよ。」
みたいな話をして大盛り上がり。
まさかのロンドンでカナダの人と、マイケル・ジャクソンのショーに酔いしれ、マイケル・チャンのスケーティング技術について熱く語り合うなんて。
人生って何があるかわからない。
そして日本にもよく仕事で来るらしく、マダムと名刺交換をしました。
ロンドンの最後の夜に素敵な出会いでした。
明日は
「さようなら!ロンドン!」
の巻です。
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