ヨーロッパの旅18 コペンハーゲンでの初日の夜が長かった…。

昨日からの続きです。

ロンドンからコペンハーゲンに降り立ち、ニューハウンとギネス世界記録博物館を観光して、

「さぁホテルに戻る前に温かい料理でも食べに行こうか。アジア系の何かが食べたいね。」

ってなことでホテル近くにあった中華料理店『富豪酒屋』に入店。
コペンハーゲンの中華料理屋、富豪酒屋
店内はこんな感じ。
富豪酒屋の店内
店員さんが幽幻道士に出てくる金おじいさんソックリ。

席につくとメニューが渡される。

デンマーク語は読めないけど、漢字ならわかる。

子供と協議の末、

『温かい麺的なものとと、春巻き的なもの』を頼むことに。

オーダーを終えて、

「久しぶりのアジア料理だねー」

「美味しかったらいいねー」

なんて話をしてたら、

入り口のドアが


「バーン!!!!」


と同時におじさんが入店。

このおじさん、見るからに酔っ払い。

そして席にドカッと座る。

酔っ払いのおじさん
「ブツブツ、ブツブツ…」

金おじいさんが酔っ払いのテーブルに水を置きに行ったその時!

酔っ払いのおじさん
「ブツブツ…」


「ブツブツ…」


「ブツブツ…」


「ヘイ!」

と金おじいさんを呼び寄せる。

金おじいさんがオーダーをメモする準備をする。


酔っ払いのおじさん
「ブツブツ…」


「ブツブツ…」


「ピッッッッ!!!!


ッッッッ


ッッッッツァ!!!!」




おぉ…おぉ…。

ロンドン初日に「何かめぐんでくれ」おじさんに遭遇したけども、

コペンハーゲン初日に

「北欧の中華料理店でピッッッツア!を頼む酔っ払い」のおじさんに遭遇。

まさかの『初日に変なおじさんに出くわす運』がコペンハーゲンでも発動。


おぉ…おぉ…ちょっと待ってよ。



▽▽▽

金おじいさんに似た店員
「ウチにそんなメニューはない。」

酔っ払いのおじさん
「なんだと!ピッッッツアがないなんて!今すぐつくれ!」

金おじいさんに似た店員
「できん。」

酔っ払いのおじさん
「このオレに逆らう気か!」

机ガッシャーン!

そして机とか椅子とかをいい感じに武器や防具にしてカンカンカン!

金おじいさんが酔っ払いを追い詰めて、酔っ払いの顔にお札を顔に貼る!じゃなくて、

金おじいさんと私がアイコンタクトしたのちに、私が酔っ払いにラー油の瓶を投げつける!

酔っ払いのおじさん
「アッ、ッウグ…、目が目がぁ〜!」

で逃げていく。

△△△



酔っ払いのおじさんは昔は将来を期待された某拳の使い手だったんたけど、お酒やギャンブルに溺れてダークサイドに落ちてしまったんだな…。

ってな妄想を繰り広げてました。

三角と三角の間は、笑いを堪えるための私の妄想です。だってまわりに誰もお客さんいないから、笑ったらこっちまでとばっちり来そうだし。


ちなみに現実は「ピッッッツア!」の時点で店員さんは動じることなく、その後2〜3分泳がせて「しっしっ」と冷静に追い返していました。

もうやめてよ。こっちはゆっくり食事したいだけなのに。

そしてお料理が到着。

北欧の中華料理店ってどんな感じなのか恐る恐る食べてみたら、
コペンハーゲンの春巻き
コペンハーゲンの温かい麺めちゃくちゃ美味しい!

子供と夢中になって食べようとするけど、

『揚げた春巻き』と『先の尖り方が甘いプラスチック箸』の相性の悪さに手こずる。

ツルツルすべってなかなか食べられませんでした。

なんとか力技(大口を開けて一気に口に頬張るスタイル)で食べ終わり、会計を済ませてホテルへ戻る。


「今日も一日いろいろあったけど楽しかったなぁ。久しぶりのバスタブだし、日本から持ってきたバブを入れて、くつろごう。」

とお風呂にお湯をはろうとしたら、栓がない…。

しかもシャワーも半分しかガラス戸がないので、半分はリラックスしながらも、半分からこっち側に絶対シャワーの水をかけられない緊張感を強いられるつくり。
ホテルのシャワーデンマークってデザインの国って聞いてましたけど…。

デザインってかっこよさ+ユーザビリティの良さが大事じゃないの?

ちょっと前までによくあった「ふわ~」っとおしゃれな画像が表示されるのに時間を食ってなかなか目的の場所に行けないホームページみたいじゃん!

ユーザビリティ考えてる?商品開発の時点でちゃんとユーザーテストした?

と頭の中で文句を言いながらも、栓がなくたって今日は意地でもバスタブに浸かりたい体になっているので、カカトで栓をしながらお湯をためることに。

なんとかかんとか、じわじわお湯が溜まってくる。ヨーロッパはセントラルヒーティングが主流で、お部屋がとても温かいので、まだ寒さには耐えられる。

なんとか少しずつお湯が溜まってきた。

お風呂に浸かりながら『陰陽』思想のことを考えはじめる。

陰陽思想とはWikipediaによると
「森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな観点から陰(いん)と陽(よう)の二つのカテゴリに分類する思想で、陰と陽とは互いに対立する属性を持った二つの気であり、万物の生成消滅と言った変化はこの二気によって起こるとされる。」

今の私は↑に当てはめるとカカト以外は陽(リラックス)、右足のカカト部分は陰(緊張)。

でも陰の部分に使うエネルギーが強すぎて、リラックスどころか足がつりそう。

でもカカトを少しずらすだけで「ゴォー」という音と共に私の努力した時間も無駄になる、という緊張感と向き合いながら、なんとかバスタブに浸かりました。カカト1点のみなのに陰のエネルギーが強すぎてブラックホールかと思った。

結果、リラックスどころか逆に疲れました…。

陽 = 陰どころか

陽 < 陰でもない。

完全に 陽 ≪ 陰。

私が行ったホテルがそれほどグレードの高くないところというのもあるけど、水回りに関して本当に日本は恵まれてる。

そう感じた瞬間でした。でも建物の断熱性とセントラルヒーティングの便利さは日本も見習うべき。

ちなみにあとで調べたら、ビニール袋に水を入れて口をキュッと結んで、それを栓の部分に置けば水圧でビニール袋が栓代わりになるそうで、次の日に試してみました。
栓がないときのお風呂の対処法
栓がないときのお風呂の対処法見事!これで陰陽の陽だけでお風呂に入れる!

明日はどこ行こうか…なんだか疲れてしまって、まだ決めてられない。

なんせ2泊3日だからガッツリ観光できるのは明日だけ。子供が寝たらいろいろと調べよう…。

明日は

『デンマークではここに行った!めちゃくちゃオススメの観光地!』

の巻です。

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