ヨーロッパの旅14 メニューイン音楽学校の内部に潜入!

昨日からの続きです。

メニューイン音楽学校からお届けするはずが、学費のことや他のことで終わってしまいました。

知り合いと待ち合わせをして長い道のりをひたすら行く。タクシー的な車に30〜40分ほど乗っていました。

知り合いがいるからいいけど、私と子供だけなら「騙されてどっかに連れられて、日本に戻れないやつかも…」って不安になってたと思います。それぐらい遠かった。

電車内にたまにあるオープンキャンパスの広告のノリで行ってみようと思ってたら、ハードル高すぎるやつ。誰が来れんのよ、このオープンキャンパス。駅からマイクロバス出してほしいわ…。ちなみに片道5000円ほどでした。年間600万円の学費に比べたら安く感じてしまうのよ…恐ろしい。

まわりの風景がどんどん田園風景に…。こんなところに世界でも有数の名門音楽院があんの?

なんて思ったら着いた!

じゃーん!メニューイン音楽学校

芝生と広大な敷地とポツポツとある建物。話を聞くと、レッスンやコンサート前にここの芝生でみんなでサッカーをしたりするそうです。

そしてメニューイン音楽学校のホールで受け付け。




受付を済ませると、校長先生とご挨拶。校長先生、めちゃくちゃいい声&めちゃくちゃ英国紳士。

話してるとイギリスのドラマの場面を目の前で見ているかのよう。校長先生、ダウントン・アビーのイザベルに恋する貴族役で出演されてませんでした?写真でお見せできないのが本当に残念ってぐらいかっこいい。

この方、元々はメニューインの数学の先生だったけど、選ばれてメニューインの校長になったそうです。初めて会った人だけど、めちゃくちゃ素敵な人なのが私でもわかる。実際にめちゃくちゃいい人だそうです。

そして受付を済ませて待っていると、楽器を持ったガチ勢が次々やってくる。

まずいよ、楽器も持ってきてないし(知り合いがメニューインで借りる手配をしてくださった)、今気づいたけどよく考えたら楽譜すら忘れてる。もう見た目からして意気込みが違う。

そして説明会が始まる前にイギリスらしく、クッキーとティーでおもてなし。

説明会が始める前に子供は何度もカウンターに行きクッキーとティーのおかわりをしてました。さすがに何回も行くので止めようとしたら、

子供
「このクッキー、めちゃくちゃ美味しいんだってば!今ここで食べないと!日本に帰ったら食べられないんだよ!」

…。

かの横綱・大鵬関は巡業で振る舞われたちゃんこに感銘を受けていたことが入門の動機だったそうですが、わが子がもしメニューインに入学することがあり動機を聞かれたら、

「公開日のクッキーとティーが美味しかったから。」

とか言いそう。

まさかのメニューインで前代未聞の動機。緊張感なさすぎる…。

そして説明会がはじまります。

まずは生徒さんによる演奏。

1番目は18歳のトルコ出身チェロ男子。曲はブラームスのチェロソナタ第1番より第1楽章。

2番目は16歳の英国出身ピアノ女子。曲はベートーヴェンのピアノソナタ『月光』より第3楽章。

3番目は全員英国出身コントラバス3人組。15歳の女子、15歳の男子、14歳の男子。曲はペニーの“Two guiters for Double Bass Trio”。

4番目は16歳の英国出身ヴァイオリン男子。曲はラロのスペイン交響曲より第5楽章。

みんなもちろん上手でした。特にチェロの子はイケメン&先生の教え方が素晴らしいのが演奏からも伝わってきました。

そしてオリエンテーリングじゃなくて、オリエンテーション。いつも間違える。寮やホールに各ポイントはないし、芝生でキャンプファイヤーもやりません。

校長と音楽統括者と勉強統括者とカウンセラーの4人が登場。

「この学校はこんな雰囲気です」「この学校の音楽レッスンではこんなことをやります」「英語がわからなくてもちゃんとレッスンがあるので大丈夫」「全寮制なので子供の心のケアもしっかり考えてます」みたいな説明。

説明自体がたぶんかなりアバウトな感じの内容。そして私のヒアリングもそれ以上にアバウト。

そしていよいよマスタークラスの出番になり呼ばれることに。時間は20分ほど。20分なんて長い曲持ってきたらレッスンする時間がほぼないので、わが家は3分の曲を持参しました。

先生はチェロ科助手のmatthijs broersma先生。オランダ出身で4歳でチェロをはじめ、メニューイン卒業生です。

そしてまずはご挨拶。

先生が立つ。めちゃくちゃ身長が高い…。そして先生のチェロのエンドピンの長さよ。さすが平均身長世界一のオランダ出身だけある。加工してないのに加工したような足の長さ。おぉ…。

と気を取られていたら、メニューインから貸し出してくれたチェロを渡されました。

この楽器でかすぎる…。3/4もしくは1/2と伝えたつもりがイギリス使用サイズなのかめちゃくちゃ大きい。これコントラバスじゃないですよね?

そして先生が借りたチェロの調弦を開始。

先生がなかなか苦戦して「このチェロ、調弦がすぐにズレるね!これはもうバロックチェロだね!ハハハ!」

先生、めっちゃ明るい。素敵。

そしてレッスン。

細かいパッセージで苦戦してたところが先生の的確なアドバイスであっという間にできるように!目の前で奇跡のレッスン。

ちなみに先生の奥様が日本人なので「アタマ」「ヒダリテ」など少し日本語混じりにレッスンをしてくれました。

子供がいつもと違う楽器でも、ちゃんと適応したり、先生から言われたことをすぐに試したりして、わが子の成長をとても感じました。

なんせ先生の教え方がめちゃくちゃ上手でたった20分でこんなにも良くなるのかとビックリ!まぁ元が元だけにの部分もあるけど。

そしてレッスン終了。最後に

「アリガトウゴザイマシタ」ってお辞儀までしてくださいました。とても楽しいレッスンでした。先生、貴重な時間をありがとうございました。

マスタークラス終了後、学生さん達が構内案内(ミニホールや男子寮、女子寮など)をしてくれました。男子寮はテレビゲームで大盛り上がりしていて、見学の男の子がやりたそうにガン見してました。

寮のお部屋は小学生ぐらいまでは3人部屋。中学生ぐらいまでは2人部屋。高校生ぐらいになると1人部屋になるそうです。プライベート大事だからね。

壁にたくさんの生徒の絵が展示されていて、たぶんコントラバス↓

壁からグニュ~っと出てくるメニューインさん。

案内が終わったあとはもちろんアフタヌーンティー。サンドイッチやケーキやスコーン、紅茶など。めちゃくちゃ美味しかったです。

これでわが子のメニューインに入学する動機に

「公開日のクッキー、そしてアフタヌーンティーで出してもらったサンドイッチとケーキが美味しかったからです。」

って文が追加されるでしょうね。

ちなみに主人も就職先を探すときに
「社員食堂が美味しいところ」を第一候補にしたそうです。まさかの遺伝なのか…。

ちなみに主人は落とされたらしいです。そんな志望動機の人を誰が取るのよ。

「御社の素晴らしい精神や美味しい社食、あ、いや研修などがとても魅力的だったからです。」

面接で上っ面の言葉の節々に社食狙いの感じが出てしまったんでしょうね。

本当に素晴らしいおもてなしでした。シェフの方ごちそうさまでした。

そしてわが子は同じ世代のチェロの子とキャッキャッ遊んでました。

帰りもシータクを呼んで駅まで乗りました。オープンキャンパスに同行してくださった知り合いの方、本当にありがとうございました。

タクシーの中でメニューインの学費は高いけど、イギリスに住んでいない人でも免除制度が充実していて、実際にはそれほどかからないそうです。そうなのか。そうなのね。

ちなみにメニューインが中国・青島(チンタオ)に中国校を開設することになったそうで。2022〜23年にオープンの予定だそうです。今やアジアの子たちの勢いはすごいですからね。日本からも近い。

帰りの駅でイギリスを代表するチェリスト、チェクさんのポスターが。かっこいい。

明日は

「ロンドンのラストナイト!最後に見たのはあのミュージカル!そして子供が連れて行かれる?!」

の巻です。

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