ヨーロッパの旅13 メニューイン音楽学校に行くはずが…。

昨日からの続きです。

ロンドン4日目。

「ロンドンに行って、バレエ見て、広い公園に行って、ミュージカルを見て、ただ遊んでるだけじゃない。チェロと全然関係ないじゃん。」

そういう風に思っていることをお察しします。実際、遊び三昧のすし三昧(ロンドンのスーパーにあるパクチーや謎の香辛料が入った変わり種寿司がけっこう美味しかった)でした。

今日の日記はメニューイン音楽学校についての巻ですよ。

メニューインの正式名称はユーディ・メニューイン音楽学校。1963年、世界的ヴァイオリニスト、ユーディ・メニューインにより設立。

8歳から18歳までの約60人の生徒が在籍する。最低1つの楽器(弦楽器かピアノ)を非常に高いレベルでマスターし、通常の学業はもちろんのこと、特にクラシック音楽の演奏技術に対する研鑽を積むことを目標としています。

世界の学校事情に詳しくない私でも一回は聞いたことがあるぐらい有名な学校です。

イギリス・私立・全寮制と聞いて思い浮かぶのは、

「めちゃくちゃ学費が高い。」

メニューインも例外ではなく、年間の学費はポンドで言ったら41,106ポンド。日本円に直すと600万円弱点!しかも授業料のみで!これに寮費とかが加わると…。

ひ、ひぃー…。

日本の音大で1番学費が高いと言われている桐朋ですら年間200万円弱。メニューイン1年間で桐朋に3年間通えるじゃない。

東京藝大なら10年間とちょっと通えるじゃない。大学行って院の修士と博士行っても余るぞ。研究室で後輩に「先輩、まだ就職しないんですか?」と疎まれるぐらいになれる。漫画・動物のお医者さんに出てくる菱沼さんだ。(血液を使った実験で水っぽいところと餅っぽいところを洗うのが好きなキャラクター←どんな説明してんのよ)

そんなメニューイン音楽学校。わが家は経済的に通えるはずはないのですが、たまたま日程の最中にオープンキャンパスがあるということで、子供にこんな環境もあるんだよというのを見せるために行ってきました。600万円は払えないけどオープンキャンパスなら無料ですしね。

さぁメニューイン音楽学校。

学校までの道のりが果てしなく遠かった…。

まずグーグルマップで何回検索しても
「お探しの経路は見つかりません」と表示される。

調べると、本来ならメニューインまでの近くまで行く電車がありそこからタクシーで10分ほどなのですが「ロンドンは日曜日にみんな休む傾向があるので、それの影響かダイヤが平日と変わる」そうです。

おぉ…。

オープンキャンパスの開催されたのは日曜日。電車で行けるところまで行こうかといくら調べてもメニューインのかなり手前。例えるなら、調布駅に行きたいのに初台駅までしか電車が行かないみたいな。

まずい。まずいよ。ロンドン初心者中の初心者の私にハードル高すぎる…。

「もう無理だ…。」

完全に諦めムード…。

でも知り合いをつたっていたら、なんと!メニューイン卒業生の方がいて、その方が一緒に同行してくださることに。

なんて恵まれている。幸せすぎる。

でその方がその日考えうるメニューインまでの最寄り駅で待ち合わせをしました。

駅で待っていると

子供
「あっ!非常口のピクトグラム!これって日本で作られて世界に広がったんだよ!本当に世界に広がってるんだね!」
イギリスの非常口のピクトグラム

ちなみに非常口のピクトグラムができた経緯はWikipediaによると↓

「元々、建物の誘導灯は“非常口”“非常出口”“非常階段”の文字のみの表記だった。

1970年代の相次ぐデパート火災では、非常口誘導灯のサイズが小さかったために、火災による煙などで分からず、逃げまどう人たちで混乱した結果、多くの死傷者が出た。

いくら大型化しても文字盤が薄い煙の中で見えなくなってしまう欠点もあり、早期の改善が各所から強く求められていた。

そこで誰にでもわかる標識を目指し、1979年にデザインが公募され、およそ3300人の応募の中から小谷松敏文さんの作品が入選。太田幸夫さんによる改良を経て1982年1月20日に消防庁告示、同年4月1日に施行。

消防庁告示から僅か1年半の間で、70%以上の誘導灯が新表示(現行デザイン)に取り換えられた。

また1987年には、消防庁告示のものに下線を追加したデザインのピクトグラムが、国際標準化機構 (ISO) が定める国際規格 ISOに組み込まれ、国際標準になった。」


ですって。非常口のピクトグラムってメイドインジャパンなんですね。知らなかったよ。

何の回だっけ?

そうメニューインに今から行くのよ!

非常口のピクトグラムを見ながら、優れたデザインの素晴らしさを実感。そろそろ待ち合わせの方が来るかと思いきや、

子供
「お母さん!この自転車見て!パーツが盗まれてるけど、全部違うパーツ!」







確かに…。サドル、前輪、後輪、別々のパーツが盗まれている…。

日本の駅前で自転車部品の盗難は見るけど、だいたいサドル・ごくまれにタイヤがもがれてフレームのみで地面に設置されてるぐらい。

どうして違うパーツなのか、子供と推理してみた結果、

「盗んだ犯人は各パーツを盗んで自分で組み立てカスタマイズするのが好きなんじゃないか」になりました。究極の俺スタイル。

自転車ってハンドルが高すぎたり、サドルの先が鋭角すぎたり、カゴが小さすぎたり、いろいろあるよね。

あるある。わからんでもないけど、犯罪に手を染めちゃダメ。

そんなことに気を取られながら、待ち合わせの方と合流。駅からシータク的なUber的なそんな感じの個人車に乗り、メニューインを目指すことになったのでした。

今回の日記でメニューインに着くどころか、高すぎる学費と駅での発見など気になる箇所が多すぎて、たどり着けませんでした。すみません。

明日は、

「名門メニューイン音楽学校とは?!内部に潜入!」

の巻です。

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