2019年9月7日放送 『バズリズム02』に清塚信也さんが出演。
今夜のゲストは清塚信也さんは、2006年のだめカンタービレのピアノ演奏を担当。去年発売したアルバムがiTunesランキングで1位を獲得。そして今年は日本人男性クラシックピアニスト初の日本武道館でワンマンライブ。
5歳でクラシックピアノの英才教育を受け、中学生で全日本学生音楽コンクール中学校の部で優勝。さらに国内のコンクールで数々の賞を受賞し、コンサートは年間40本以上の活動。
音楽だけでなく、クラシックのイメージと裏腹にちょこちょこぼけるトークが話題で、バラエティ番組オファーが殺到。今年だけでも10本以上の番組にし、その数なんと男性ピアニストの中でダントツの1位。
まず最初に清塚さんがガーシュウィンの『ラプソディー・イン・ブルー』をヤマハの電子ピアノ(CP1)で披露。
バカリズムさん
「初登場、清塚信也さんです。よろしくお願いします。」
清塚さん
「初めまして。よろしくお願いします。スピードワゴン小沢さんが『俺が天才と思ってるのはバカリズムだけだ』っておっしゃってましたよ。」
バカリズムさん
「小沢と仲いいんですか?あんま仲良くしない方がいいですよ。」
アナウンサー
「まずは清塚バブルの要因を徹底的に探っていこうと思います。」
J-POPをクラシックに変換するネタが人気
バカリズムさん「もうネタなんですね。」
清塚さん
「どんなJ-POPの曲でもクラシックに変化するねネタが人気で、まあJ-POPとかジャズとかロックとかクラシックとか音楽にもジャンルがあるじゃないですか。音楽には垣根はないってよく言うんですけど、すごくあるんですよ。今からこの素敵な簡易ピアノがあるので(ヤマハのCP1)、目の前でちょっとやってみたいなと思うんですけど。バカリズムさんが好きなJ-POPの曲はありますか?」
バカリズムさん
「じゃあ小沢健二さんの『僕らが旅に出る理由』かな。」
清塚さん
「っぽいなー。まずは原曲を聞いてみましょうか。」
♪遠くまで旅する恋人に
あふれる幸せを祈るよ
これをクラシック風に清塚さんが演奏を披露。
バカリズムさん
「すごい!このバージョン、歯医者で流れてる。」
清塚さん
「一番違うのはテンポの取り方。分かりやすく言うとJ-POPってずっと一定なんです。」
バカリズムさん
「はいはいはい。」
清塚さん
「これはもう絶対崩さないで、最後まで行く。リズムが一定だからみんなが体を揺らせる。このリズム感がポップスなんですね。でもクラシックではこれをやってはいけないんです。クラシックはテンポにゆらぎがないといけない。その時点で音楽の質が全然違うんです。」
バカリズムさん
「クラシックアレンジできたら楽しいですね。J-POP以外でも変換できたりするんですか?」
清塚さん
「何でもできます。」
バカリズムさん
「高須クリニックとかいけます?」
そしてSOFFetの『Beautiful Smile』が流れ、清塚さんがクラシック風にアレンジ。
バカリズムさん
「すごい面白い!気持ちが揺さぶられると言うか。『伯方の塩』いけますか?」
そして伯方の塩をクラシックに変換して演奏。前奏があって、おだやかなテンポで
『は か た の し お』。
バカリズム
「面白い!塩分控えめな感じ。」
喋りまくるピアニストだから人気
清塚さん「なんかちょっと悪意ありますね。この言い方。」
コンサートに来るお客様は清塚さんのトークが面白いと口を揃えて絶賛します。
バカリズムさん
「どんだけボケたりふざけたしても、最後はピアノがあるわけですから。」
清塚さん
「そうですね。ピアニストってのがフリだと思ってます。芸人って言うと笑わせる人ってみんな思うから、お笑いガードが上がるじゃないですか。でも僕はお笑いじゃないので皆笑っちゃうんです。」
バカリズムさん
「ずるいんですよ、このタイプの人。でも面白くなかったら成立しないですけどね。昔からそういうスタイルだったんですか?」
清塚さん
「中3頃からですかね。曲の説明をして弾いたら嬉しいって言ってくれて。ショパンの『別れの曲』ってあるんですけど、これはショパンは別れの曲と題名をつけていないんです。練習曲という題名しかつけていない。別れの曲と言っているのは日本人だけで、ショパンは非常に不本意と言うか。というのを言うと、天国でショパンは『そういう曲じゃねえしー』みたいなこと言って、笑っていただいて。」
清塚さん
「ただ『別れの曲』を弾くより、みんな興味を示してくれるので。」
バカリズムさん
「喋りが押したらピアノを巻くんですね。」
清塚さん
「そうなんです。曲を巻かせていただくんです。例えばショパンの『幻想即興曲』。ショパンってすごくロマンティックで優しく弾く部分はあったんですけど、もう一つの特徴として手が大きくなかったので、すごくすばしっこくスピーディーな演奏が得意だったんです。そう言ってめちゃくちゃ早く弾いて巻く。」
清塚さん
「ああそれでちょっとずつ巻いていくんですね。そんなに巻けます?」
清塚さん
「巻けます。あとはよくやるのが自分で作った曲やアレンジしてる曲はカットします。」
バカリズムさん
「ピアノ聴きに来てるんでしょう?お客さん。本末転倒じゃないですか。」
清塚さん
「フリのないオチは面白くないので、半分減らしても巻いても弾きます。音楽は削れるので。例えば松任谷由実さんの『春よ、来い』なんか、僕も時間がある時は前奏からゆっくり始まって、ためてからちょっと開いたりとか。時間ない時は前奏から急いで。」
バカリズムさん
「でも成立してるから、気付かないですね。」
清塚さん
「いろんな春があっていいじゃないですか。」
バカリズムさん
「そうですよね。春は出会いもあるし、別れもありますからね。」
母の教育ネタが鉄板で人気
清塚さん
「これネタじゃなくて、本当にあった怖い話なんですけど。ガチで。 厳しかったんですよ。」
バカリズムさん
「ピアノに関してのスパルタだったということですか?」
清塚さん
「そうです。『音楽家になる以外のことを人生考えるな』って生まれてからずっと言われていて。」
アナウンサー
「通称、清塚母メソッドがこちらです↓」
1.ピアノ練習12時間
2.外出禁止
3.小遣いなし
4.ゲーム禁止
5.睡眠禁止
6.笑い禁止
バカリズムさん
「練習は12時間!」
清塚さん
「平均がこれぐらいです。」
バカリズムさん
「これ心物心ついた頃からピアノやっていたんですか?」
清塚さん
「5歳からですね。姉の方が本命だったんです。僕は保険だった。正確に言うと、姉の音楽教室に一緒についてったら、自然に絶対音感がついちゃって。天才が生まれたと母が勘違いしたんですよ。」
バカリズムさん
「お母さんは音楽の素人なんですか?」
清塚さん
「素人以下ですね。カラオケの前奏で歌い始める人なんで。僕、槇原敬之さんが好きなんですけど、母に『J-POPを弾くな!』って言われてたので、『どんなときも』をバッハを弾いている風に。全然気づかないんですよ。だからよっしゃ!と思って。でもサビ前の『タッタ タタ』のところで母に『どんなときもだよ!それ!』ってバレて怒られて。」
バカリズムさん
「お母様は喜んでるんじゃないですか?今の活躍ぶりを。」
清塚さん
「芸能界に行くのがとにかく嫌だって言っていて。二十歳ぐらいに僕は履歴書を持ってプロダクションに売りに行ったんですけど、母に嫌だ嫌だと言われて。誕生日の朝6時に玄関に母が立ってて『俺を倒してから行け!』みたいな感じで。 本当に大ゲンカになって。『そんなのことために今までやってきたんじゃない!』って大喧嘩しながら家を飛び出て、今に至るんですけど。」
清塚さん
「ドキュメンタリーや取材で、スタッフさんに『芸能界でご活躍される息子さんを見てどうですか?』って聞かれると『想定内ね』って言うんですよ。」
バカリズムさん
「完全に(想定)外じゃないですか。」
そしてゲストのトークを元にバカリズムさんがイラストを描き始めます。
バカリズムさん
「お母様は全然お会いしたことないし、写真を見たことないんですけど。清塚さんからの聞いた話だけのイメージ。家を出ようとした時もの前に立っていたお母さんの。 ドラクエのボスみたいな。」
(そしてお母様をボスに見立てた下半身は馬みたいなモンスターのイラストを披露)
そして清塚さんがラスボスとの戦いのときのBGMっぽい曲を弾きます。
バカリズムさん
「今日はこんな感じですね。」
清塚さん
「ありがとうございます。」
これで清塚さんのゲストコーナーが終了。
曲の前に説明するっていうのは、私もすごく大事だと思っています。絵でも何でも解説員の方が説明したとたんに何気ないモチーフがすごく意味のあるものに見えてきて、深みが増します。音楽も同じ。特に長い曲こそ説明が必要だと最近思います。
この間の木嶋真優さんの『ひねくれ3』もですが、普通の音楽番組と違い、芸人さんの視点が面白くて、こういった番組は貴重ですね。子供もこの番組を見たあとに大好きな『エンターティナー』の曲をアレンジして譜面を書き起こしていました。影響すぐ受ける人。
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