ギタレレを弾いて、パンデミックを題材にした映画『感染列島』と『コンテイジョン』を見た(ネタバレあり)。
教本に出てくるコードも覚えて、夫にピアノで「ちょうちょう」を弾いてもらいながらギタレレでコード伴奏をしました。
いいですよ。ギタレレ。音量も音色もいい感じです。
ギターの教本にチェロっ子おなじみの『ロングロングアゴー』も出てきて、指板の指の押さえ方、右手の指に苦戦中ですが、少しずつ教本を守って練習していこうと思います。
ギタレレを弾いたあとに映画『感染列島』をプライムビデオで見ました。
↓ここからガッツリとネタバレ&辛口なので、まだ見てない方はお気をつけください。
『感染列島』を見る前日に『コンテイジョン』というこれまたパンデミックを題材にした洋画を見たのですが、まぁリアル&リアル。2011年に製作された映画なのですが、今の状況そのまま。
まぁ心に沁みる沁みる。転びたての膝にコットンを浸したマキロンを優しくポンポンじゃなくて、プシューっと直に噴射されたときぐらい沁みます。あまりの出来の良さに映画を見終わって大興奮したんですよ。
そしてその前日の勢いのまま『感染列島』を鑑賞。
感想は
…だ、駄作…。
この一言に尽きる。
まず患者第1号が出血性の症状が出て病院に救急搬送されてきます。その後も目やら口やらから激しい出血の症状が出た患者が何人か運ばれてきます。
そして原因はなんだ?となったときに病院近くの養鶏場の鶏から鳥インフルエンザが発覚。
謎の病気の正体は鳥インフルエンザじゃないのか?!みたいなところで、
はいちょっと待って。
激しい出血性の症状 ← 鳥インフルエンザの可能性低いじゃん。エボラとかそっちの方面じゃないの?案の定、養鶏場のご家族がマスコミや世論の餌食になってしまう。
病院も次々に患者が運ばれてきて、対応が厳しくなってきた矢先、WHO職員の檀れいさんが派遣されてきます。
で、この檀れいさんが指揮官の役割なんですけど、めちゃくちゃ現場で治療するんですよ。
はいちょっと待って。
指揮官たるものそんな現場に出ちゃいかんでしょ。何かあったらどうすんの。
あと感染症の恐ろしさを説明しようとして、無駄な説明セリフが多すぎて全然自然じゃないし、謎の病気の発生日数から死亡日数の時間軸がバラバラ。序盤は割とあっさりなのに、後半はやたら長く生きてたり。もうすべてがめちゃくちゃなんです。
一番謎なのは主人公はドクター役の妻夫木聡さんで病院での治療をするのですが、なぜか感染源の島まで行くんですよ。しかも防護服なし、ゴーグルとマスクだけ(しかもパンデミックが起こっているであろう建物に入ってから装着するという意識の低さ)。こんなんバラモスの城に『かわのぼうし』と『かわのたて』だけで乗り込むようなもんよ。なんで感染しないのか不思議なぐらい無防備。
そもそも現場の治療をしているドクターがわざわざ原因をつきとめに感染源の島まで行かんでしょ。妻夫木さんに何役やらせんのよ。事務所の人が「この役割も、あ、こっちのもいい役割ですね~。これも妻夫木にさせてください!」とかお願いしたのかしら。
あと素人の私でも何回も画面に向かって「マスク!ゴーグルちゃんとつけて!」と叫ぶ場面がありました。飛沫感染するからちゃんとして。見ててこっちがヒヤヒヤ。何ならそこが一番恐怖。
かなり感染が広がって阿鼻叫喚のシーンもあるのですが、激しい出血性&高い感染率&高い致死率なら政府からロックダウンが言い渡される前にそれぞれが自粛してると思います。だからこんなに感染は広がらないはず。(そういう意味では新型コロナは緩みやすい絶妙なライン)
あとはいつの間にか街が世紀末化してるのにも笑いました。『コンテイジョン』は徐々に世紀末化してたけど、『感染列島』はいきなり世紀末。灰色の街に謎の煙、なんでか横転してる車たち。
そして一番良くないのは謎の感染症の事情を知ってるにも関わらず日本に感染をもたらし、いろいろ出歩いたあの人です。ちゃんと感染症の報告しなさいよ。ほんとだめ。喝です喝。
教授も標準語からエセ関西弁になるし、官僚たちの演技が…だし。
『コンテイジョン』は100分があっという間でしたが、感染列島は138分。長いのよ。途中のラブロマンスいらんの。ありえない&余計な場面が多すぎんの。
ちなみに『コンテイジョン』は序盤で濃厚接触者のマット・デイモンが登場するのですが、映画やドラマとか詳しくない夫は「え?この人も死ぬの?」なんて言ってました。マット・デイモンがすぐに死ぬわけなかろう。
役者の知名度で生存率を図ってしまう大人のいやらしさを自分の中に見つけてしまいました。あと『コンテイジョン』はどの人もとんでもなく演技が上手いです。
ふぅ…言いたいことを言いまくったぞ。あとでギタレレを弾いて心を鎮めよう。
今度は『アウトブレイク』見る予定。
コンテイジョン [ マット・デイモン ]
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