2020年2月8日 Asia meets bach(アジア・パシフィック・チェロ・コングレス2020 2日目・夜)

この日は昼の部に続き、夜の部もコンサートを開催。

各人がバッハのチェロ組曲を順番に弾き、プラス別曲を披露。世界初演の曲が2曲も。

プログラムは

■山本 裕康
・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト短調 BWV1007
・桑野 聖:おでかけゴブリン(世界初演 山本 裕康 委嘱)

■辻本 玲
・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008
・細川 俊夫:小さな歌

休憩

■遠藤真理
・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009
・藤倉 大:Eternal Escape 〜チェロのための

■Li- Wei Qin(キン・リウェイ)
・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV1010
・P.シュルトホープ:無伴奏チェロのための哀歌

休憩

■Sung-Won Yang(ヤン・スンウォン)
・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV1011
・ジヨン キム:チョガ(世界初演)

■長谷川陽子
・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV1012
・武満 徹(寺島陸也編曲):翼

です。

まずは山本裕康さんから。

・トップバッター
・チェロ界の重鎮と若手が客席にたくさんいる
・何年かに一度の大きなお祭り

この3つが揃っていて緊張しないはずがない。無伴奏はとても独特の雰囲気の中での演奏でした。私なら1曲中に10回ぐらいお腹痛くなる。

何と言っても無伴奏のあとの『おでかけゴブリン』が素晴らしかった!

昨日から前衛的な現代曲が多くて、音楽に詳しくない私にはとても難解でした。

昔、大潮の日に親戚のおじちゃんと遠浅の海に行き、何かいないかな?と歩きながら岩場を歩いてもせいぜい見つけられたのは貝ぐらい。

でもおじちゃんを見ると、タコや魚をめちゃくちゃ採ってる!


「えっ?同じ道来たのに?おじちゃん後ろから歩いてるのに?」

おじちゃん
「見るとこが違うし、経験豊富だからわかるのよ。」

例えるならこんな感じ。経験豊富ならきっと理解できたであろう現代曲たち。

今日の『おでかけゴブリン』も難解な曲かなと思いきや、始まりから終わりまでのストーリがしっかりと伝わってきて、

「子供ゴブリンが母ゴブリンとはぐれて迷子になった→誰も知っている人がいなくて不安になる→不安がどんどん増してくる→子供ゴブリン大パニック!」

みたいな様子が聞いていてすごくよくわかりました。

作曲家の桑野さんも会場にいらしてて、この曲についていろいろと質問してみたかった。

ちなみに桑野さん、元々はヴァイオリンをされていて学生音コンでも第1位を獲得、その後、東京藝大器楽科を卒業されています。

映画の短編や、絵本を読み聞かせしてもらったようなそんな気持ちになりました。

またどこかで『おでかけゴブリン』聞きたい。

2人目は辻本玲さん。
年末の若獅子コンサートで初めて辻本さんの生音を聴いて以来の大ファンなのですが、この日もめちゃくちゃ美音&音量大。いい音でした。

休憩を挟んで、3人目は遠藤真理さん。
遠藤さん今日も衣装がオシャレ・素敵〜なんて思ってたら、演奏はゴリゴリのパワフル系。おぉ!かっこいい!

4人目は上海のキン・リウェイさん。キンさん、シュッとしててイケメン。

5人目は韓国のヤン・スンウォンさん。キンさんヤンさんは二人とも無伴奏は暗譜で弾いてました。あれだけ覚えるのすごい。

最後は『らららクラシック』でもおなじみの長谷川陽子さん。

子供いわく、無伴奏の終盤のあたりで客席にいた山崎伸子先生が3拍子の指揮をしながら見ていたそうです。

子供はこのコンサートで全体的に『ジーグ』が好きで、6番プレリュードが1番好きって言ってました。

私は歳を重ねてゆったりしたいので全体的に『サラバンド』が好きだけど、たまには楽しく&ときにマイナーに踊りたい1番メヌエットが好きということが判明。

バッハの無伴奏チェロ組曲についてのアンケート取りたくなる。

明日はチェロコングレス2020最終日です。

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