2019年6月9日鑑賞 ルカ・ジョバンニニ (LUCA GIOVANNINI)『ドヴォルザーク・チェロ協奏曲』

2019年6月9日。
日本オーストリア友好150周年記念、 第25回ブラームス国際コンクール優勝者特別披露特別コンサートに行ってきました。

会場はサントリーホール・大ホール

指揮は宮城敬雄(みやぎ ゆうき)さん。
チェロ独奏はルカ・ジョバンニニ(LUCA GIOVANNINI)さん。

オーケストラは東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

プログラムはなんと指揮者の宮城敬雄さんが文章の作成を担当されていました。思いがすごく伝わってくるので、出演者自らがライナーノーツを書いているプログラムが私は大好きなんですよね。

まずはスメタナの交響詩『我が祖国』より“モルダウ”。

そしてドヴォルザークのチェロ協奏曲・ロ短調・作品104。

ルカ・ジョバンニニ『ドヴォルザーク・チェロ協奏曲』いつもシワシワですみません…。カバンが小さくて、折り畳まないと入らない…。

まずはルカ・ジョバンニニさんのプロフィール。
2000年4月、イタリア生まれ。ルカ・シモンチニ教授に学び、11歳のときから今日まで30を超える国内外のコンクールに優勝。その輝かしい実績の上に、2018年9月オーストリア・ペルチャッハで開かれた第25回ヨハネス・ブラームス国際コンクールにおいて第1位を獲得。合わせて聴衆賞も圧倒的な大差で受賞し、将来を嘱望されるイタリアの若き18歳のチェリスト。
彼は10代にして世界の主要なコンサートホールにも登場。ベルリンフィルハーモニーホール、ザルツブルグモーツァルティム、カーネギーホール他、ミラノ、フィレンツェ、ベローナなどヨーロッパの各地での演奏はすべて好評を博している。
その後ミッシャ・マイスキーのマスタークラスで研鑽を積んできた。現在使用のチェロは1926年製のA.Poggiで、チェロ奏者のマリオ・ブルネロから貸与されている。彼の紡ぎ出すチェロの繊細なppp(ピアノピアニッシモ)と、若さ溢れるダイナミズムな演奏は、ファイナルラウンドのドヴォルザークのチェロ協奏曲で多くの観衆が涙しました。

だそうです。2000年生まれということはまだ19歳!めっちゃ年齢おぼえやすい年に生まれてる!うらやましい!そして、聴衆が涙したというその会場にいたかった!



もちろんサントリーホールの演奏でも、ルカのチェロ独奏が始まった途端、会場の空気がガラッと変わりました。

なんせ大きな音で迫力がすごい!でも繊細な部分では音が小さいんだけれど、その音がしっかり会場に響いていました。
まさに繊細なppp(ピアノピアニッシモ)。

オケの皆さんがルカのチェロに合わせて音楽を奏でるような。まさに音楽が一体となっている瞬間。まるでチェロのルカが指揮者のようでした。

存在感が際立っていて、チェロとヴァイオリンの掛け合いも見事でした。コンサートマスターは戸澤哲夫さん。娘さんは日本音楽コンクールでも史上最年少の15歳で優勝し、話題を呼んだヴァイオリニスト戸澤采紀(とざわ・さき)さんです。

終演後、会場は割れんばかりの拍手。でもなぜかアンコールはなし。

そして、ドヴォルザークの交響曲第9番・ホ短調・作品95“新世界より”

ルカがアンコールなしだった代わりなのか、オケの皆さんがアンコールを2曲演奏してくれました。カヴァレリア・ルスティカーナ、ハンガリー舞曲第5番。

もちろん参加サイン会にも参加しました。るかはまだ19歳。めちゃくちゃイケメン。

素晴らしい演奏会でした。

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