2019年8月4日鑑賞 夏休み子ども音楽会2019(東京文化会館・大ホール)

夏休み子ども音楽会2019に行ってきました。



東京文化会館大ホールにて。チケットには当日有効の上野1Dayパスがついてきます。無料で上野動物園、東京都美術館、国立科学博物館などなど入れて、それで大人S席3240円、子供は1080円。すごいお得な企画です。

演奏は東京都交響楽団、指揮とお話は山下一史さん。
ソプラノは種谷典子さん、テノールは宮里直樹さん。

演目はオペラの名曲を6曲。会場は親子連れでいっぱいで、いつものクラシック演奏会の雰囲気とは全く違っていました。案の定、満席とのこと。
まずは・モーツァルト『フィガロの結婚』序曲
そして・ヴェルディ『アイーダ』より凱旋行進曲
と、聞いたことのあるメロディーが続きます。

山下さんの説明も面白くて、この凱旋マーチに出てくる、長ーいトランペット、アイーダトランペットは、何と日本製とのこと。本場でも使われているそうです。左右に2本ずつ並んで最前列での演奏でしたが、迫力のあるおとが頭に響いてきて、すごく華やかでした。

そして3曲目からはソプラノの種谷典子さんとバリトンの宮里直樹さんによる生歌付きの演奏。・プッチーニの『ジャンニ・スキッキ』より“私のお父さん”
山下さんの説明で「これは娘が“結婚を認めてもらえなければ橋の上から身を投げるわ”という歌なんだけど、そんなに深刻じゃない、それくらい好きなんだと伝える微笑ましい内容の曲なんですよ」
ということで、微笑ましい気持ちで聞いたのですが、素晴らしいメロディーで、種谷さんのサビの部分の盛り上げが素晴らしくて、感動のあまり終わる前に会場から拍手が出かけてしまうほど。うっとりと聞き惚れました。

そして圧巻だったのが・プッチーニ『トゥーランドット』より“誰も寝てはならぬ”
この曲はフィギュアスケートの荒川静香さんがトリノオリンピックで金メダルをとったときにフリーで滑ったプログラムとして大変有名ですよね。
この曲が本当にすごくて!宮里さんの声圧(こんな言葉あるのか知りませんが)に、会場がビリビリと痺れるほどの熱量でした。終わったあともしばらく余韻にひたりました。

そしてこのあとはお二人のインタビューコーナー。少しだけでしたが、種谷さんは広島出身で山下さんと同郷。お母様も歌手で、歌手になると決めたのが高校生の時だったそうです。
宮里さんのお名前は直樹なのだけど、お兄さんはゆうき という名前で、山下さんが紹介するときに間違えてお兄さんの名前言ってたとか、山下さんと家族ぐるみの付き合いだったから間違えたとか。微笑ましいエピソードが満載でした。

そして・ヴェルディ『椿姫』より“乾杯の歌”
ワイングラスを持って登場して歌うお二人の掛け合いが素敵でした。
そして最後は・ロッシーニ『ウィリアム・テル』序曲
始まりはチェロ5台の掛け合いでの長いソロ。スーパーチェロ7の皆さんがむちゃくちゃかっこいい!古川展生さんの素晴らしいメロディー。

古川さんの動きと音がセクシー。そしてロッシーニ天才だなと。聞きたいメロディー、気持ちよくなる音を徹底的にきかせてくれる。
アンコールはカヴァレリア・ルスティカーナより、間奏曲。

子どもは見終わってから、「中学か高校に入ったら、歌の部活に入る!」とめちゃくちゃ影響受けてました。単純。
それぐらい素晴らしくて、来年もまた絶対に見に来ます!と思えるコンサートでした。

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