2019年4月30日放送。私は左手のピアニスト(6) 第1回 左手のピアノ国際コンクール『ピアノさえ弾ければ希望はある。自ら作曲した曲で挑戦』小野智洋さん

昨日からの続きです。

コンクール2日目はアマチュア部門。

小学生から60代まで、動機も職業も様々な28人が参加し、大賞一人を決めます。


ここでダイジェストで参加者の演奏が映し出されます。

森川信子さんは、
『ゆりかごのうた 〜七輝 陽葵のための〜』
草川信作曲、野崎貴広編曲。

濱本彩菜さん10歳。
『片手ピアノのための3つのやさしい小品 -夜の景色-』
大森愛弓作曲。

桂む雀さん(57歳)。
『椰子の実』
大中寅二作曲、有馬圭亮編曲。

常本志帆さん(7歳)。
『ソーダ』
永井みなみ作曲。

木田なおみさん。
『左手のためのバラード作品129』
アプシル作曲。

参加者は杖をついて登場したり、 右足にギプスをしていたり様々です。


ピアノが弾ける喜びを実感していたのは小野智洋(おの ともひろ)さん、43歳です。

ちょうど一年前に脳内出血で倒れました。右半身に麻痺があるため、仲間に左足でペダルを踏む補助具を作ってもらい、舞台に挑みます。

フリーのピアニストとして活躍していた小野さん。倒れた後、一命は取り留めたものの右手は動かなくなってしまいました。

厳しいリハビリをしても、もうピアノは弾けない。そうした時、病院に置いてあったピアノに目がとまり、思わず左手で触れます。

その瞬間「左手で演奏すれば良い」とひらめいたといいます。
ピアノさえ弾ければ希望はある。自ら作曲した「明日へ」を披露しました。

一音一音にかける思いが迫力のある音に変わって画面からも伝わってきます。

小野さん
「なんて言うのかな。今ここに自分がいれて、ピアノが弾けて、すごい感謝だなって。 本当に同じ病棟でやっぱり立てなかった人とか、そのまま寝たきりになっちゃった方もいたり。僕はやっぱここまで来れてみんなと助け合って、ステージでピアノが弾けて。やっぱり感謝しかないかな。演奏できるって言う事は嬉しいし、演奏の前にいろんな関わってくれた人と、曲を聴いてくれてる方と、スタッフの方にも。お祈りみたいですね。楽しかったねありがとう。」

支えてくれたお友達と握手です。


今日はここまで。明日に続きます。

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