次の課題曲
先生
「次の曲、何弾こうか?」
すかさず子供が
「サン=サーンスのチェロ協奏曲が弾きたいですっ!」
先生
「サン=サーンスのチェロ協奏曲ねぇ…。」
子供、そわそわ。
先生
「でもまだそのチェロじゃサン=サーンスの音は出ないから、また今度だね。」
(サ、サンサーンスの音って、何ですか?)とめちゃくちゃ聞きたい気持ちを抑えながら、会話を聞いていました。
先生
「あとサン=サーンスは全楽章弾いても20分ぐらいだから、チェロで一番簡単なコンチェルトと思われているけど、とんでもない。曲の入り方も難しいし、弾くなら楽屋を出る段階から気持ちの準備をしっかりしないと弾けない曲。左手がパラパラと動いてればいい曲じゃないんだよ。どんな曲でも右手が大事。」
師事している先生は、子供にあまり難しい曲を弾かせると、構え方が崩れたり、力が入り右肩が上がって右手がおろそかになるので、曲の難易度をすごく考えてくれています。
課題曲も1ヶ月で仕上げるて次の曲に行くことが多いので、譜読みもかなりできるようになってきました。
課題曲に合わせてエチュードも考えてくれていて、エチュードが完成する頃には、課題曲でできていなかった部分がいつの間にかできるようになるという、まさにマジック!
先生、一生ついていきます。
本当に素晴らしい先生に出会えたと日々実感しています。
先生
「これとこれとこの全楽章、来週までに暗譜してきてね。」
…、おぉ…、素晴らしい先生。だけど鬼!
さっき一生ついていくって言ったけどもさ…。
大変だけど、新しい課題曲、がんばってね(←他人事)。
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