子供に開放弦を教える難しさと可能性

レッスンでも練習でもまず最初に開放弦からはじめます。

ただただ弓を動かせばいいのではなく、音がちゃんと均一に、弓元も弓先も返すときも音が乱れないようにするのが子供にとってはひじょうに難しい。

子供って単純で安定した動きというのがなかなか出来なくて、途中で腕が動いてしまって音がぶれちゃうんですよね。なかなか上手くならない。

そこで先生が「20秒かけてダウンボウを。そして弓を返してまた20秒かけてアップボウで弾きなさい」とのこと。

最初はなかなか弓が引っかかったり、途中で止まったり滑ったりして、うまくいかなかったのですが、2周間ほど立つとかなり上手に弾けるようになりました。

子供ってただ「まっすぐに弾きなさい」「音を均一に」って言ってもなかなか難しくて、今回の場合は「20秒」というキーワードが効果的だったのかなと思います。

明確な「20秒」という目標があったので、自分でストップウォッチを出して時間をはかりながらやっていました。最初は5秒ぐらいで音が止まっていたのが、10秒、15秒と少しずつ音が長くなって、少しずつ力を抜いて重さを均一にのせるというコツが分かってきたんだと思います。時間が目に見えるのもモチベーションに繋がったのかな。

なかなか難しいことでも、スッと本人が納得すれば子供は習得が早いので、すごいなと感心した場面でした。

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