人生初のブラボー
- 2019.06.05
- 日記
ほとんどの連絡はいまやスマホの電話番号にかかってくるので、
身内の不幸か、それともイタズラか。まさかのこんな時間に営業か。
なんて思いながら、おそるおそる電話に出てみることに。
私「もしもし?(変な人だったら困るので、名前は名乗らないようにした)」
相手「ブラーボ!」
私「はい?」
新手の詐欺か。「ブラボー」と言って相手をいい気分にさせといて、一年中使える高級な羽毛布団を売りつけてくるやつか!
確かにまだ朝昼と寒暖の差があって、手元にあったらそれはそれで重宝するかもしれん。けど、けど!
と怯えていたら、
「〇〇です。いやー、もう素晴らしかった!映像ぜんっぶ見ました。すべてに心が行き届いていて、本当にブラボー!」
「…、あっ!昼間、納品したやつですね!」
そうなのだ。声楽家の方とたまたま知り合う機会があり、コンサートをやるということで「じゃあせっかくだから映像撮って残しましょう」と私が提案して話が進み、
そのコンサートの映像編集をして、お昼に納品に行ったのだった。
スマホを昼間にマナーモードにしていて、カバンに入れっぱなしだったので私が気づかずに家の電話にかけてくれたそう。
子供の演奏でチェロの録音や撮影は慣れているけど、声楽ははじめてだったので、合唱のカメラアングルや録音装置の場所などわからないことだらけ。
それでも字幕で歌詞をつけたり、海外の方もゲストで来ていたので日本語の詞を字幕で英訳つけたり、けっこうがんばって作業した。
コンサート本編だけでなく、特典映像としてリハーサルの映像や打ち上げの様子などもいれて、ドキュメンタリー風にしてみたり。
とにかく頑張ってつくった。
曲の一部にスペイン語の歌があって、頭が焦げ付きそうになったけど、わりと発音とスペルが直結している言葉だったので字幕のタイミングがわかりやすかった。
モンゴル語だったらお手上げだった。
カメラワークや音がちょっと不安定だったし、もしかしたら先方の満足がいく仕上がりになっていないかもなぁ…、と思っていた矢先の電話でした。
「コンサートの後のドキュメンタリーもよかったよ~!明日電話しようかと思ったんだけど、いても経ってもいられなくて。夜遅くに電話しちゃった。ごめんね。それではおやすみなさい。チャオ!」
「ありがとうございます!チ、チャオ!」
嬉しい。ただただ嬉しい。
人生はじめてのブラボー、まさかこんな形でいただくとは。がんばってつくってよかった!
「次のコンサートもよろしくね」とのことだったので、また頑張ろう。
そして声楽家でもないのに、声楽の歌のレパートリーが増える私(編集しているとメロディーを覚えてしまう)。
今度、カラオケ行ったら歌ってみようかな。また素晴らしい経験をさせていただきました。
ありがたや人生。それではまた明日。チャオ!
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