或る日のレッスン事件簿。

これはある男からの証言である↓

「その日は習い事があったり、コンサートがあったりで、バタバタした日ではあった。」


事件当日、夜からのチェロレッスンだったので、子供に夕食もお風呂も「ほれほれ」とせかして、その間にレッスンの準備をしてた。

いつもはチェロの練習のあとに、子供自身に片付けさせるんだけど、その日はそんなこと言ってられないぐらいバタバタ。

で、主人が子供を連れて、レッスンに行ったのでした。


ここからは現場の証言↓

先生が「さぁ音階から弾きましょう」と、子供がセッティングし始めるも、

弓が入ってない…。

子供はお父さんに怒られると思って、顔真っ青。


「家のチェロスタンドにかけたまま、弓を入れなかった犯人は…」


「おまえだ!」


そう、主人。

いつもは子供が片付けるのでそんなことはないんだけど、

“普段うっかりしてないけど、大事なときにやらかす八兵衛”の主人なので、今回もまたやらかしました。

これじゃあレッスンできないから、急いで取りに帰ります!(自宅から先生の家まで車で20分)なんて言ってたら、なんと先生の弓を貸していただけることに!

最初はフルサイズの弓の重さや長さに戸惑っていたけど、まぁいつもよりチェロが鳴る鳴る。こんなにこのチェロいい音だっけ?

ちなみにその弓は、先生のお父様が使っていたという年代物の弓。言い換えると、とてつもなくいい弓&高価な弓&ガサツなわが子が扱っちゃダメな弓。

見てるこっちがハラハラ。


それでも子供は弓に慣れてきたようで、より良い音に変化。「これなら1bowに32音入れてもラクだね。」なんて生意気な事を言い始める。

その後も弓を2/3まで使って、レッスンを継続。

よかったよかった。一安心と思っていたら、


急に停電!

そして隣の部屋から

「ギャー!」の悲鳴。


こ、これは明るくなったら、隣の部屋で人がどうにかなってるやつ!

凶器は、

エンドピンでグサッ?

それとも弦で首をギューっと?

いやいやボディー(鈍器)でゴン!と殴る?

松ヤニに毒物が練り込まれてて吸い込んだらだめなやつ?

実は弓の先に毒針が仕込まれていて…?

そして共通するのは、みんなアリバイがあるということ!


「動かないで!この中に犯人はいます!」

「さぁ犯人は誰だ!」

なんて頭の中はすっかりかまいたちの夜(古くてごめんね)、金田一少年および名探偵コナン(ちなみに一番好きな推理アニメは犬のアニメのシャーロック・ホームズ)。


そして停電が収まり、電気がついた!

そのとき現場の隣の部屋から足音が…。

ギィーと扉が開くと、

「急に暗くなったから、躓いて転んじゃった。」

という先生のご家族。

よかった。無事で。


という一連の流れをレッスンビデオで見たのでした。

次から次へとトラブルが多発して、完全に火曜サスペンスかと思った。片平なぎささんと、山村紅葉さんが出てくるかと思った。もちろんクライマックスは崖で撮影ね。

そしてチェロって案外、凶器になるんだなと思いました。

ちなみにその日の主人は、コンサートに行ったのですが、チケット忘れて取りに帰って開演時間に間に合わずというのも、やらかしました。

嫌なことって重なるよね。

いつも友だちが来たときに遊ぶゲーム↓犯人探しができるので、おすすめ。

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