2019年7月6日放送 『久米宏ラジオなんですけど』に吉村妃鞠(よしむら ひまり)ちゃん登場! その1「ツィゴイネルワイゼンの聞きどころって?」
ちょうど久米宏さんの『久米宏ラジオなんですけど』が流れていて、ゲストを招いてのトークコーナーの場面。そして珍しく子供のゲスト。
途中から聞き始めたので、誰かわからず「寺田心くんかな?」と思ったけど、子役にしては話し方がそこまで慣れてない感じ。
すると久米さんが「演奏やコンクールで…」みたいな話をしだしたので、こ、これは、もしや!と思って聞いていたら、
なんとゲストが吉村妃鞠(よしむら ひまり)ちゃん!
まさかの妃鞠ちゃん!
吉村妃鞠ちゃんは、第12回アルテュール・グリュミオー国際ヴァイオリンコンクール(ベルギー)では最年少7歳で出場、第1位及び特別グランプリ賞、第26回アンドレア・ポスタッキーニ国際ヴァイオリンコンクール(イタリア)においても第1位及びAbsolute Winner賞(全カテゴリー絶対勝者)、第2回レオニード・コーガン国際ヴァイオリンコンクール(ベルギー)第1位と主なヨーロッパの主要国際コンクールで1位を獲得という快挙を成し遂げています。
クラシック音楽ファンはあまり聞かないであろう、久米さんのラジオ番組に出るチョイスがまた渋い。
おそらく妃鞠ちゃんに注目してる&久米さんのラジオをたまに聞いているTBSラジオのライトリスナーの両方合わせ持った層は、ほぼわが家だけなのでは?と思いつつ大興奮したので以下、インタビュー内容です。全3回に分けてお送りいたします↓
パーソナリティは久米宏さん。アシスタントは堀井美香さんです。
堀井さん
「吉村妃鞠(よしむら ひまり)ちゃん。2011年東京都生まれ。3歳からヴァイオリンを始め、4歳からコンクールに出場。これまでに37のコンクールのすべてで1位を獲得しています。去年ベルギーで開催されたコンクールで6歳で1位になったのを皮切りに、今年の3月・5月にもベルギーやイタリアで開催されたコンクールでも1位を獲得。ヨーロッパの主要な国際ジュニアコンクールで3連覇という快挙を成し遂げました。世界を席巻している小学2年生のバイオリニスト吉村妃鞠ちゃんが今日のゲストです。」
久米さん
「吉村妃鞠ちゃん、こんにちは。」
妃鞠ちゃん
「吉村妃鞠です。よろしくお願いします。」
久米さん
「今日は黄色地に花柄のワンピース。それは自分で選んだんですか?」
妃鞠ちゃん
「こないだお洋服屋さんに行って、お父さんとお母さんに買ってもらいました。」
久米さん
「あぁ、そう。『自分でカードで買った』って言ったら、仰天するところでした。」
妃鞠ちゃん
「あー、違います。あはは。」
久米さん
「買ってもらったんだね。よかった。よかった。頭に白いリボンをつけて。リボンがお好きなの?」
妃鞠ちゃん
「リボンは今日はお母さんが選んでくれて、 可愛いのつけてくれました。」
久米さん
「今日ちょっと心配なのは、眠くないですか?なぜ眠くないか、聞いたかって言うとね、 おとといまでスイスにいたんですよ。 スイスのインターラーケンって所にいて。そこであの世界的な指導者がいるんですけど、その方の指導を受けて。インターラーケンってそばに川があって、大きな湖があって。」
妃鞠ちゃん
「はい。トゥーン湖という湖のほとりがあって、そこでベートーベンとかブラームスとか、書いた曲があったりして。」
久米さん
「ブラームスの楽譜が残ってるんだ?」
妃鞠ちゃん
「はい。すごい綺麗でした。」
久米さん
「インターラーケンて、山の中で。まぁスイス全体が山の中なんですけど。帰りはチューリッヒかジュネーブへ出るの?」
妃鞠ちゃん
「いや違います。インターラーケンからチューリッヒの駅に出て、そこから電車でチューリッヒの飛行場に行って、チューリッヒの飛行場から、2回乗り換えてフランクフルトへ。フランクフルトの飛行場から、日本の羽田空港に。」
久米さん
「乗り換えはルフトハンザかな?そのコースはルフトハンザだ。それでね今、ヨーロッパはものすごく暑いってニュースが出てるんだけれど、日本でも流れてたんですけど、スイスのインターラーケンもけっこう暑かったって?」
妃鞠ちゃん
「はい。36℃ぐらいあって、すごく暑くて。練習する時は、扇風機を借りて練習してました。」
久米さん
「インターラーケンの街なんて、クーラーがある部屋なんてないでしょ?」
妃鞠ちゃん
「はい。でも扇風機借りるしかないみたいな。」
久米さん
「指導を受けた方がザハール・ブロンさんっていう、確かカザフスタン出身の方だったと思うんですけれど。ブロンさんと言う先生で、僕より年下なんですよ。その世界的な権威に。レッスンは何語で受けるの?」
妃鞠ちゃん
「はい。先生は英語で話してくれるけれど、 なんかよくたまにドイツ語とか、ロシア語とか普通に使っていました。」
久米さん
「彼、母国語ロシア語だもんね。あなたは何語で受け答えするの?」
妃鞠ちゃん
「私は少し英語で喋るけれど、ほとんどお母さんが通訳してくれました。」
久米さん
「あなた、英検も取ってるもんね。」
妃鞠ちゃん
「はい。3級合格しました。」
久米さん
「恐れ入りました。で、ちょっと今、バイオリンを調弦したばっかりで、なるべく早く弾きたいとのことで。ご本人もおっしゃってるので、今日は生演奏して頂きます。午前中から来ていただいてね。あのマイクロフォンの調整とかしてね。すいませんね、おととい帰国したばっかりなのに、こんな酷使しちゃってさ。申し訳ないと思う。曲を弾いてくれます。何を弾いてもらえますでしょうか?」
妃鞠ちゃん
「サラサーテのツィゴイネルワイゼンをラジオのカット版で演奏します。」
久米さん
「ちょっとお尋ねしますが、そのツィゴイネルワイゼンの聴きどころはどこですかね? ここがポイントっていう、演奏する方のポイントでもいいんですけど、ここに気をつけて聞いてくださいってとかありますか?」
妃鞠ちゃん
「一番最初の…、なんか、なんか、なんかなんか、えーと、全部聞いてもらいたいな。うふふ。」
久米さん
「出だしが今のだと、勝負みたいな感じですか?」
妃鞠ちゃん
「いや、コンクールでは出だしが勝負みたいな感じだけど。」
久米さん
「コンクールはいつも出だしが勝負なんだ。」
妃鞠ちゃん
「はい。」
久米さん
「僕とあなたは、何歳違いか分かりますか?」
妃鞠ちゃん
「あまりわかりません。うふふ。」
久米さん
「だいたいアバウトで、見当で言ってください。あなたと僕の歳の差は何歳でしょうか?」
妃鞠ちゃん
「私が8歳になったばかりだから…。」
久米さん
「あ、なったんだ。8歳に。おめでとう!だから、それはま、根拠になんないよね、年の差だから。そうするってぇと。」
堀井さん
「今ね、74歳です。」
久米さん
「66歳年上。そういう66歳年上の男の人って、そばにいます?」
妃鞠ちゃん
「おばあちゃんが73歳とか。」
久米さん
「つまり、あなたは僕の祖父ですよね?嫌でしょ?こんな年上の男と話すの。」
妃鞠ちゃん
「いえいえ、そんなことありません。うふふ。」
堀井さん
「ちょっと、気を遣わせてどうするんですか」
久米さん
「今すごいよね。驚かないもんね、全然。ここで演奏する時は、そんなに演奏会と違って、あるいはコンテストと違って、そんなに出だしには気をつけない?気を使わない?『ちゃんと人と話すときは、相手の目を見て話すんですよ』って、誰かに教えてもらってるの?」
妃鞠ちゃん
「はい。そうです。」
久米さん
「僕から全く視線を外さないっていう。もう珍しいよね。あのね、あんまりずっと男の人の目を見て話すとね、相手の男が誤解するときあるからね。」
妃鞠ちゃん
「うふふ。」
久米さん
「気をつけようね。じゃあ、お願いします。 あのね、真っ黒な瞳に見つめられるとね。」
堀井さん
「美少女ですよね。」
久米さん
「まつ毛長いの。」
堀井さん
「ゴクミみたい。」
久米さん
「お願いします。お辞儀をしました。もうステージと同じ。」
そして妃鞠ちゃんが、ツィゴイネルワイゼンを3分ほどにカットして演奏。めちゃくちゃ上手い!音だけ聞いてたら子供とは思えない。すごい。
そして久米さん、曲紹介から演奏までが長い。早く聞きたいじゃないの、こっちは。あとトランジットに詳しいところもマイペース。そしてそれを笑いながら受け流す妃鞠ちゃん。大人だわ。
けっこう長くなったので、明日に続きます。
絶対!うまくなる ヴァイオリン100のコツ
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