2019年6月30日放送 関ジャム完全燃SHOW(1)『一流音楽家を輩出する東京藝術大学ってどんな場所?』器楽科と声楽科の練習場所。

日本の芸術系大学の最高峰、東京藝術大学。今週末には年に一度の藝祭も行われ、わが家も行く予定です。そんな東京藝術大学を特集した今週の関ジャム完全燃SHOW。1時間番組なので、書き起こし余裕だと思ってたら、トークがかなりあってめちゃくちゃ大変でした。あと専門用語もかなりあって、漢字の変換にも手こずりました。全5回です。それでは行ってみましょう。


出身者には滝廉太郎、山田耕筰、坂本龍一や野村萬斎、フジコヘミング、葉加瀬太郎、藤山一郎、石丸幹二など音楽の幅広いジャンルにそうそうたる人材を輩出。

最近では話題のバンド、King Gnuの井口さん(声楽科卒)と常田さん(器楽科チェロ専攻卒)も東京藝大出身。

スタジオには番組でお馴染みのヴァイオリニストNAOTOさん(96年器楽科卒)、カウンターテナーの彌勒忠史さん(95年声楽科卒)、音楽プロデューサーのもふくちゃん(06年音楽環境創造科卒)がゲスト。

なんと今回なかなか取材できない東京藝大に番組カメラが潜入。

・一流講師の超ハイレベル授業とは?
・学生たちは将来どんな道に進むの?
・定員2名の超レアな学科とは?

など一流を生み出す東京藝大のシステムに迫ります。


関ジャニ∞の村上さん
「さあ、ということで本日のゲストは東京藝大卒業生の皆様にお集まりいただきました。よろしくお願いします。」

古田新太さん
「まあ我々大阪芸大からすると、雲の上の人です。」

フリーアナウンサーの吉田明世さん
「どんなに勉強しても入らないですからね。」

カズレーザーさん
「技術さんの中でも美術系の人とたまに仕事とかしたことあるんですけど、やっぱりちょっと芸術は爆発だ!みたいなトリッキーな方が多いですよね。」

ヴァイオリニストのNAOTOさん
「他の音大と比べても変な人が多い。」


そもそも東京藝術大学は、大きく音楽学部と美術学部とに分かれ、今回の関ジャムでは音楽学部に注目。

音楽学部は作曲科、楽理科、指揮科、音楽環境創造科、声楽科、邦楽科、器楽科の7つに分かれています。

まずは大学の場所は、上野動物園や美術館などがある上野公園に隣接。道路を隔てて美術学部と音楽学部のキャンパスがある。

そんな東京芸大のキャンパス内に入ると、すぐに1880年建設の東京最古のレンガ建物があったり、少し歩くと1100人収容できる巨大な奏楽堂というコンサートホールが。さらに能を披露するホールなど 大学内には計7つのホールがあり、演奏会や舞台公演も行われている。


一方、大学の生協には五線譜のノートはもちろん、指揮棒、さらには普通の大学にはないサービスが。

指揮科3年の竹内健人さん(24歳)
「これ藝大のマークがついた生協で頼める名刺です。自分を売り込んでいかないと。この名刺は結構役に立ちます。」

音楽家として在学中にデビューすることもあるため、自分を売り込むには名刺は必須。掲示板にはそんな学生たちのコンサートのポスターが所狭しと貼られている。チラッと映っただけでしたが、カルテットのポスターでチェロの山本大さんが載っていました。


そして授業が行われている建物へ。
頑丈そうな扉を開け、もう一つ扉を開けるとヴァイオリンの音色が。

器楽科ヴァイオリン専攻の学生の授業です。器楽科ヴァイオリン専攻の場合、ドイツ語や音声学といった授業や、複数の学生で演奏するオーケストラという授業もあります。

そしてマンツーマンで行うヴァイオリンの授業ももちろんあり、学生は数多くいる教員の中から希望した先生についてもらい、4年間みっちり学ぶことになる。
自分で持ち込んだ好きな作品を課題曲にできるという自由なスタイルになっており、これも東京藝大ならでは。

映像では器楽科の玉井菜採先生と、ヴァイオリン専攻3年の竹本百合子さん(20歳)が登場。

玉井先生
「なんかもう少し荒々しいものが出てくると。ちょっともう髪を振り乱すぐらいの時が一瞬あってもいいかなと思うんだけど。」

入学時点で演奏の基本はできて当たり前。4年間は主に演奏家としての表現方法を磨かせる指導が行われている。

スタッフさん
「難しいですか?」

竹本さん
「難しいですね。ずっとゴールがないなと思います。」


そんなハイレベルな授業を受ける藝大生。授業の合間にもこんな日課が。お部屋で何やらチェロの練習しているが、実はここ学生用の練習室。東京藝大にはこういった練習スペースがずらっと100室ほどあり、1ヶ月前から予約しないと確保できないほど人気。

そして練習室からあぶれた学生はカフェやテラスなどの休憩スペースで練習。

スタッフさん
「科は何科ですか?」

学生さん
「声楽科です。」

ロビーで歌っていたのは主に歌を勉強している声楽科の学生たち。彼らもオペラや合唱声楽といった授業がある合間にこういった個人練習を行っているのだ。

声楽科3年の田中雅史さん(24歳)
「ボックスとか練習室使いたいんですけど、空いてない時はこういうところで。」

スタッフさん
「周りから何か言われる?」

声楽科3年の小河佑樹さん(20歳)
「うるさいって言われる。」

声楽科3年の玉山彰彦さん(24歳)
「うるさいとか声がでかいって言われる。」


ここで画面はスタジオに戻ります。

関ジャニ∞の大倉さん
「声楽って練習室いります?川辺とかじゃダメなんですかね?」

声楽科卒の彌勒さん
「やっぱりすごい大きい音なので。不動産屋さんとかでも大きい音の楽器ラッキングみたいなのがあって、ここから先は貸しませんみたいなのがあると大体ですね、振動のある打楽器っていうのが一番上に来て、それはいちばんNGなんですけど、その次は『訓練された歌の人』って書いてあるんです。つまり我々声楽家の事なんですけど。趣味の人たちはいいんだけれども、音大で訓練された人達は不動産貸せません、みたいな。その次は金管楽器です。だからラッパよりうるさいと思われてる。」


声楽ってそんなに『不動貸しませんランキング』上位なんですね!知らなかった。King Gnuの常田さんや、練習室でチェロを弾いていた学生さん。演奏会の掲示板に貼られていたチラシにいた2018年第72回全日本学生音楽コンクール・チェロ部門第2位の山本大さんなど、ちょこちょこチェロ要素が登場してました。

明日は『気になる!東京藝術大学の就職率について』の記事です。それではまた明日。


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