2019年6月30日放送 関ジャム完全燃SHOW(3)『一流音楽家を輩出する東京藝術大学ってどんな場所?』楽理科と音楽環境創造科って?弦楽科と声楽科の練習時間が違いすぎる…。

昨日からの続きです。

ここまで器楽科、声楽科、邦楽科などに触れてきたがその他の学科について。
作曲家や指揮科はなんとなく理解できるが、楽理科とは?もふくちゃん出身の音楽環境創造科とは?一体何をメインに学ぶところなのか?

ヴァイオリニストのNAOTOさん
「楽理科は音楽の理論だと思っていただければ。字の通り、音楽の教科書のめっちゃ詳しいこと勉強します。ここを卒業されると音楽評論家だったり、後は音楽をプロデュースする方向に考えたりできるのでレコード会社に勤めたり、テレビ局に勤めたり。だからいらっしゃいますよ、テレビ朝日に。題名のない音楽会に東京藝大卒のスタッフさんがいます。音楽環境創造科。これはもふくさんが出てらっしゃるところなんですけど、僕や彌勒さんがいた時はなかったんですよ。」

もふくちゃん
「私が1期生。作曲科、楽理科、指揮科、声楽科、邦楽科、器楽科のどれにも当てはまらない音楽をやるのが音楽環境創造科。」

彌勒さん
「そんなざっくりしてるの?」

もふくちゃん
「最近はやっぱりDTMとかパソコンで音楽を作ったり、そういう方々は音楽環境創造科へどうぞって言う。」

関ジャニ∞の安田さん
「なぜそこに行こうと思ったんですか?」

もふくちゃん
「一番面白そう、この世の中の音楽でちょっとひと泡吹かせてやろうみたいな思いが強かったんで、ちょっととんがってたんで。一番よくわかんない科に行こうと思ったら、新しい科が新設されるって聞いて、1期生だから一番美味しいんと思って入って。あんまり美味しくなかったんですけど。でもすごい面白かったです。」


そしてNAOTOさんが在籍した器楽科を専攻に分けるとこんな感じ。

・ピアノ
・オルガン
・打楽器
・弦楽(ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、ハープ)
・管楽器(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、サクソフォン、ホルン、トランペット、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバ)
・古楽(チェンバロ、リコーダー、バロックバイオリン)


器楽科はピアノ、オルガン、打楽器、弦楽器、管楽器などいわゆる西洋楽器の演奏を学ぶ学科。

器楽科弦学専攻の主な授業は専門実技、副科ピアノ、西洋音楽史、和声、弦楽合奏、ソルフェージュ、室内楽など。

NAOTOさん
「これ専門実技ってのが先ほどのマンツーマンで先生に習うってことですね。で、副科ピアノ。 ピアノ科以外の人はピアノを絶対取らないとダメなんです。ピアノは音楽の基本なので。声楽科の彌勒さんも副科ピアノ取ってるんです。」

ピアノ演奏は音楽の基本。音楽学部のすべての学科で副科ピアノの授業があるのだという。そして様々な授業の中でも目を引くのがソルフェージュという授業。


NAOTOさん
「ソルフェージュっていうのが、 初見の譜面をいきなり歌う『新曲視唱』、音楽を聴いて譜面に起こす『聴音』という授業があるんです。」

実はこのソルフェージュ、授業で扱う前にすでに藝大の入試にも出題されています。


続いて彌勒さんが在籍した声楽科の主な授業内容は声楽実技、合唱、ソルフェージュ、古典舞踏、声楽アンサンブル、オペラ基礎演技、オペラ実習、舞台語発声、ボディテクニックなど。発声の実技の他にオペラにまつわる授業、さらに一際目を引くのはボディテクニックなる授業。

彌勒さん
「すごい素敵な名前ですよね。ボディテクニック。これバレエの基礎の基礎をやるみたいな感じです。ヘンデルとかバッハが活躍していた時代のオペラの動きにはお決まりの型があって。歴史があるので、オペラ歌手が舞台に出て、何かをする時に関係ない動きとか汚い動きをすると歌の邪魔になるんですね。 それをちゃんと綺麗な動きでやらなきゃいけないというのが根底にあります。」


そして授業や練習について器楽科卒のNAOTOさんが声楽科に一言あるらしく…。

NAOTOさん
「僕らは学校の授業以外にコンクールがあったり、毎日練習を凄くしないといけないんですけど、声楽科の方はですね、『喉が楽器なので、使いすぎると良くない』とか言って1時間くらいで練習やめるんです。」

彌勒さん
「NAOTOさんのおっしゃるようにピアノとかバイオリンの方とか一日6時間とか8時間とか平気で練習されるし、確かに我々は声を大事にするために1〜2時間ぐらいしか声を出さないっていうのはあるんですけれども。声楽科は音符以外に必ず言葉がついているんですね。その言葉が外国語なわけじゃないか。イタリア語、ドイツ語、ラテン語、フランス語、スペイン語。なので語学の勉強に相当時間を割いてます。だから大学が終わって飲みに行けそうな時間は、外の語学学校に通ってたりするんです。行ってる人はですね。飲み行ってる人もいるかもしれませんけど。」

時間だけを見ると負担の少ない声楽科だが、その裏で意外な苦労も。


彌勒さん
「楽器が体に内蔵されていて、声をコントロールするのは、喉あたりの筋肉ではなく体幹の筋肉なんです。結局、個々の小さな筋肉だけでは4時間あるオペラは絶対歌えないわけですよ。呼吸筋を使ってるので、見た目はあんまり動いてるようには見えないんですけれど、実際にオペラ歌手が一舞台で消費するカロリーはサッカー選手の一試合と同じなんです。本当に大げさな呼吸をずっとしてるわけですから、それぐらいの消費カロリーがあって、それをちゃんと鍛えておかないと、やっぱり喉を潰しちゃったりしてしまうんです。」


続いて、もふくちゃん卒業の音楽環境創造科の主な授業はスタディ・スキル、プロジェクト、音楽文化史、音楽基礎演習、美術学部開設科目など。

もふくちゃん
「スタディ・スキルっていうのは、プレゼンテーションだったり論文だったりそういう自分の考えていることや勉強してることを外に出すためのスキルって言うんですかね。」

他の学校に比べ、就職者数が多い音楽環境創造科。就職先には任天堂、 NHK、博報堂、DeNA、タワーレコード、ニッポン放送、オリエンタルランド、ぴあなどがあり、一般企業でも必要な音楽実技以外のスキルが授業に組み込まれている。

もふくちゃん
「プロジェクトっていうのは、学年ごとに何チームかに分かれて、来年の何月何日にコンサートを作ろうってみんなで役割分担しながら一つのプロジェクトに向かって進行していく授業。色々なプロジェクトがあるので、例えばオーケストラのレコーディングをプロジェクトにしているところもあって、最後はフルオーケストラをレコーディングできるまでになります。」


声楽とヴァイオリンでは練習時間がまったく違いますよね。あまり練習すると喉を痛めるというのもありますが、チェロっ子の親的には楽器を運ばなくてもいいってのが何よりも羨ましい。自分の体一つで勝負するってめちゃくちゃかっこいいです。

明日は『東京藝術大学・音楽学部の入試ってどんなことをやるの?』の記事です。それではまた明日。


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