2019年6月30日放送 関ジャム完全燃SHOW(5)『一流音楽家を輩出する東京藝術大学ってどんな場所?』その存在は同じ藝大生から見てもレアポケモン!一学年定員2名の指揮科とは?

昨日からの続きです。今日で最後ですので、おつきあいのほどをよろしくお願いします。


様々な学科の中でひときわ少ないのがたった9人しかいない指揮科。クラシックのみならず映画やテレビ音楽も多数手掛けた山本直純さん(次男の山本祐ノ介さんはチェリストで指揮もしています)などを輩出している学科。

もふくちゃん
「本当レアポケモンみたいな感じ。本当に出会わないです。」

NAOTOさん
「ものすごい何でもできないと駄目。全部の楽譜が読めないと。つまり全楽器の楽譜が読めないといけない。僕がさっきやった聴音は4つの和音でしたが、指揮の楽譜はあれが20何段ぐらいある。」


そんな一学年定員2名の指揮科へ潜入。

指揮科の授業が行われている教室に入ると、そこには グランドピアノが2台と指揮棒を振る学生の姿。学生を指導しているのは海外の名だたるオーケストラと共演し、世界を魅了する指揮者、高関健(たかせき けん)先生。

指揮科はこうした指揮の実技はもちろん、ピアノやバイオリンの実技、さらにソルフェージュの授業もみっちり行われている。様々な学年の学生がこの授業を受けに来る。そしてなんとこの授業には、毎回プロのピアニストが2人参加。

指揮科3年の竹内健人さん(24歳)は別の音大で4年間サックスを学び、東京藝大の指揮科に入学。

そしてレッスンがはじまります。

高関先生
「わかってるよね。出したテンポと実際のテンポが違った。それはまずい。」

指揮の良し悪しはどこで決まるのか。例えば学生の両手の振りの大きさに注目。

高関先生
「振りすぎ。振りすぎです、振りすぎ。」

曲自体は静かに治っていく流れなのに、指揮が盛り上がってしまっているのが問題のようだ。

高関先生
「パンパパまで良かったんだから、後は収まればいいんだよ。」

さらに学生の左手がアクセントをつけたような動き。

高関先生
「そういうとこだよね。いらないと思う。いいんだよ、うまくいってるんだから。その手のアクセントが必要ない。」

先生の指導後では、かなりソフトな指揮へと変わった。


続いては、指揮科2年の須田陽さん(19歳)。

曲の出だしのところを指揮するも、2台のピアノの出だしが合わない。

高関先生
「合わないな。合わないでしょう。」

一体なぜピアノのスタートが揃わないのか 。要するに腕を下げる速度と上げる速度が同じだと演奏開始のポイントが明確だが、上げる速度が速いとポイントが分かりにくくなるということらしい。

高関先生
「一番大事なことは不必要な指揮をしないことです。必要なことだけが指揮できるようになれば一番。それは指揮者の技術として一番。そこから先はもう本人がどうするか。それぞれ振り方が違う。それでいいんだと思ってますけどね。」

スタッフさん
「一番難しいことは?」

指揮科3年の竹内さん
「全部です。」

スタッフさん
「練習はどのように?」

竹内さん
「指揮の練習は洗面所での鏡の前で。これ違うかな?こうかな?違うな、みたいな感じ。」


そして指揮経験なしで現役合格をした指揮科1年の吉崎理乃さん(18歳)。

スタッフさん
「なぜ指揮科へ?」

吉崎さん
「小さい頃から指揮者になりたいと思っていて、ちょっと夢を叶えるために。私はずっとピアノをやってきて、ピアノしか弾けないんですけど。」

スタッフさん
「ピアノの方に進もうとは?」

吉崎さん
「ピアノ、あんまり好きじゃない。あとすごいオケに憧れてて、指揮者になりたいなと思ってたので。」


ここで場面はスタジオに戻ります。

関ジャニ∞の安田さん
「でもあれだけ細かい動きで、ほんのちょっとの違いで、演奏者が戸惑うわけですから。それをすべての音を聞かなきゃいけない。」

NAOTOさん
「どの科もそうなんですけど、あれだけ細かいことを勉強してるけど、みんなの一つの思いとしては『音楽は楽しい』と皆さんに伝えたいっていうのが一番の藝大中の思いだと思います。」

カズレーザーさん
「最初の東京藝大の就職率(20%)を聞いて、代々木アニメーション学院より低かったから、実はそんな凄くないのかなと思いましたけど、マジで逆にぶっ飛んでますね。」

NAOTOさん
「全員の音楽っていいものだって気持ち、やっぱり人に伝えたいっていう気持ちだけは今も学長をはじめ、東京藝大は頑張ろうとしてるので、ぜひ気軽にですね藝祭ってお祭りもありますので、四日間ぐらいありますので、それは一般の方でも入れます。美術の博物館だったり、たくさんありますから。普通に遊びに行ける学校なんで、ぜひ皆さん東京藝大に遊びに来ていただければ。」

関ジャニ∞の村上さん
「最後まさかの告知とはね!」


という放送内容でした。そしてわれわれ、今年の藝祭も行ってまいりましたよ。それもまた今度アップします。専門用語のオンパレードで本当に漢字変換が大変でした。

『新曲視唱(しんきょくししょう)』を変換したら、新曲支障、新曲師匠、新曲刺傷、新曲死傷…。変換のゴールに向かう気配が一向にないので

「スランプになって、新曲をつくるのに支障が出てきて、そしたら新曲の神様と呼ばれている師匠が現れて、これでスランプ脱出だぜ!と思ったら、熱狂的なファンによって師匠が刺傷、懸命な治療の甲斐なく、師匠が死傷した…。うぅ…(涙)」

みたいな妄想をするしかないぐらい。でももう大丈夫!単語登録したからね!新曲視唱、ほら一発で変換できた!(最初からそうすればよかったんだ…)

ちなみにヴァイオリニストのNAOTOさんの別名はpoper(ぽっぱぁ)さんらしいです。みんな大好きチェリストののpopper(ポッパー)とは一文字違い!まさかの偶然!


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