2019年6月30日放送 関ジャム完全燃SHOW(2)『一流音楽家を輩出する東京藝術大学ってどんな場所?』東京藝術大学の就職率にスタジオからクレーム!?そのカラクリとは?
- 2019.09.05
- 関ジャム完全燃SHOW
- 関ジャム, NAOTO, 彌勒忠史, もふくちゃん
続いての取材に向かうと、聞こえてきたのは和楽器の音。
こちらは邦楽科の授業。そして邦楽科三味線音楽専攻の授業には、和太鼓や長唄のレッスンの他、三味線作曲法なども。
邦楽科の専攻は三味線音楽、尺八、能楽囃子、日本舞踊、箏曲、能楽、邦楽囃子、雅楽と全部で8つあり、ここまで充実してるのは東京藝大だけだとか。
この日は先生が見守る中、長唄と三味線。小鼓で合奏の授業が。邦楽といえば親の跡を継ぐことが多く、邦楽科三味線音楽専攻3年味見 優さんも家族が代々邦楽に携わり、幼い頃から学んでいたという。
しかし一方でこんな学生も。
邦楽科邦楽囃子専攻4年恩田和美さん(21歳)
「僕の家は親が邦楽やってるわけでもなくて、高校まで地元のピアノ科に入ってまして。ふとEテレの『にっぽんの芸能』を見てかっこいいなと思って。」
たまたま通った小鼓教室の先生が東京藝大の先生だったことから、藝大を勧められ、猛勉強して入学したのだという。
スタッフさん
「将来、何かしたいことはあるんですか?」
恩田さん
「そうですね。僕、4年生なんですけど、今年で卒業して、一応プロの道へ、先生方の後を追いかけていけたらなと思ってます。」
この学生も言うように気になるのは卒業後の進路。
森下巴里杏さん器楽科チェロ専攻の4年(22歳)
「就職活動って聞くと、ドキッとしちゃいます。卒業したら放り出されるじゃないですか。先は見えなくて、すごく怖いんですけど。」
毎年およそ400人が卒業していくが、そのうち就職を希望するのは2割ほど。
フリーでの活動を目指したり、進学する学生が多いとのこと。
音楽学部の就職先は様々で、交響楽団だったり、ディズニーランドを運営するオリエンタルランド、劇団四季などがあります。そんな学生たちの就職についてお話を伺ったのは、東京藝術大学学長・澤和樹さん。澤学長は国際的なコンクールの審査員も務める世界的なヴァイオリニストで葉加瀬太郎さんやNAOTOさんにヴァイオリンを教えていた人物。(この間の隅田川花火大会でも審査員をつとめていて、テレビを見ていた私はひっくり返りそうになりました。)
澤学長
「私が学生の頃は、むしろ早く就職するなら負け組みたいな雰囲気はあったんですけどね。学長になってから、就職も進めるようになりました。そもそも東京藝大は音楽家として独り立ちを目指す傾向があって、10年20年かけて評価されていく、そういうのを目指すのがいわば東京藝術大学の王道っていう考え方はあったんです。」
一方で在学中にデビューして、大学を離れていく学生も。
澤学長
「大学を離れてしまう人いるんですけどもね、本人にとってキャリアになるのであれば応援したいです。」
ここでスタジオに戻って、
村上さん
「いっぱいみんな聞きたいこと出てきたでしょう。就職率のとこで、皆さんかなりアクションが。」
もふくちゃん
「絶対、嘘ですよね。」
NAOTOさん
「東京藝大の就職率はちゃんと合ってるんですけど、これ美術学部も含めてです。音楽学部は13%美術学部は30%です。美術学部には建築学科とかデザインとか素晴らしい一流企業に就職される引く手あまたな学科がいらっしゃるんです。それを混ぜるとあの数字になると。」
関ジャニ∞の横山さん
「スタジオの藝大卒の皆さんがこれはないよと言ってたのは、そういうカラクリがあったからなんですね。」
もふくちゃん
「だいぶ下駄はいてますよね。」
関ジャニ∞の安田さん
「お三方は就職組に入って?」
NAOTOさん、彌勒さん、もふくちゃん
「われわれは就職してない!スーパーフリーターなので、就職はしてないです。」
関ジャニ∞の丸山さん
「自分の腕だけのし上がったってことでしょ、裸一貫や。」
もふくちゃん
「ちゃんとした会社に就職される方もたくさんいらっしゃいますけど、もちろんそういう方も今の時代はウエルカムなんですけど、我々の時代はどちらかと言うと就職するのってすごい冷たい目で見られて。芸術の道を諦めるんだ辞めるんだみたいな。プロにならないんですねって、ちょっと冷たい雰囲気になるっていう。」
古田新太さん(大阪芸大卒)
「俺らも言ってた。就職って役者やらないの?って。ミュージカルの劇団に入るか、普通の劇団に入るかっていうような選択。我々はそれしかない。なんとか工務店に就職したって聞いて、工務店?みたいなお前4年間何しとったっていうね。」
東京藝術大学の就職率にはカラクリがありましたね。音楽学部だけだと、かなり就職率が低いのに驚きました。
「チェロはね~、お教室を開いたり、レコーディングに参加したり、アンサンブルやオケで呼ばれたり、けっこうお仕事があるわよ~」ってピアノの先生が言ってたけど、その言葉信じたい。人が言うで『信じる』だから、信じていいのよね。うん。
明日は『楽理科と音楽環境創造科って?弦楽科と声楽科の練習時間が違いすぎる…』の記事です。それではまた明日。
東京藝大物語 (講談社文庫) [ 茂木 健一郎 ]
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