2019年草津夏期国際音楽アカデミー、チェロのマスタークラスを聴講してきました。

草津夏期国際音楽アカデミーのチェロクラスを聴講してきました。

今年の夏休み。北軽井沢で過ごす予定が浅間山の噴火で中止になり、どこにしようか悩んだあげく、草津温泉へ。
airbnbで温泉付きの一軒家を借りて、のんびりと過ごしました。

雨続きで外に出かけられなかったので、ちょうど前から気になっていた草津国際音楽アカデミーが開催されていたので、チェロのマスタークラスを聴講してきました。
2016年にはあの北村陽くんも参加されています。ベッチャー先生に師事され、その後『若い音楽家のためのチャイコフスキーコンクール』で見事優勝されています。

大人も子供も聴講料は、一人3000円です。
今年のチェロクラスの講師はウィーンフィルの首席奏者であるタマーシュ・ヴァルガ氏。

今年のチェロの参加者は全部で13人。月~金の9:00~12:00まで、一人30分のレッスン。それが5回あります。
パンフレットだと「9:00~12:00までマスタークラス」としか書いていないので、来てみていろんな事がわかりました。

参加者はほとんど大学生の方でした。マスタークラス参加料98,000円に、聴講料もコンサート料も含まれているので、お得だと思います。(宿と食費は別)
宿からレッスン場までバスも出ているので、現地の交通の便も気にしなくていいです。

通訳は伴奏のピアノの方。

タマーシュ氏はバロック弓とモダン弓を両方持参していて、バッハやハイドンのときなバロック弓を。その他ではモダン弓を使ってレッスンをしていました。
レッスンを通してタマーシュさんが言っていたのは

「そのフィンガリングでいいのか?」
「クレッシェンドの開始位置を曖昧にせずに楽譜をちゃんと見る」
「音が最後まで生きてるように」
「難しい曲だと思わせてはだめ」
「不必要な息づかいを入れない」
「ハイポジでもビブラートちゃんとする」
「低弦の音をしっかり響かせる」
「ピチカートは人差し指よりも親指で弾くほうが響く」

みたいな基本的なお話。
楽譜をしっかり読んで、シンプルに何をすべきかを考えて、余計なものは足さない。食パンに例えるなら『超熟』。

タマーシュ氏が言うからこそ、奥が深い言葉でした。

レッスン生の何人かがスマホでレッスンを録音していたので、自分のレッスンであれば録音・撮影は可能そうです。

レッスン場が草津国際スキー場の託児所で行われていて、窓を開けると涼しくて心地いい風が。
クーラーがないので、タマーシュさんが窓を開けたり閉めたり。

網戸もないので、窓を開けたらハチが入ってくるし、外からはしゃぐ子供の声、レッスンしているタマーシュさんの背景でジップラインで「ギャー!」と叫んでる大人の声。
のんびりとしていて、とてもステキな光景でした。
草津温泉は夏でも涼しくて過ごしやすかったです。

歩いていると宿からヴァイオリンやホルンの音が聞こえてきて、みんな頑張っていました。

いつか参加したいなぁ。

■コンパクトでいつも重宝していることりっぷシリーズ。草津温泉情報満載です。

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