四重奏ゲーム(カルテット・ゲーム)吉住渉
- 2019.04.14
- チェロについて日記
今見ても、かわいい絵です。
むかーし、なぜか実家にあって読んでみたらけっこう面白くて。
久しぶりに読みたくなって、ついつい中古で買っちゃいました。
話のあらすじは、音楽大学の附属中学が舞台です。
ヴァイオリン科の友成 笑(ともなり えみ)、
同じくヴァイオリン科の樫本孝純(かしもと たかすみ)、
ヴィオラ科の安東妙子(あんどう たえこ)、
チェロ科の的場 類(まとば るい)が学校のコンサートの企画でカルテットを組むことになり、
ひょんなことから幻の楽譜の一部を手に入れてしまい、闇の世界の事件に巻き込まれるお話です。
ひさっびさに読んだけど、めちゃくちゃおもしろかったです。短編で読み切りだけど、しっかりいろんなものが詰まっていて、主人公の笑ちゃんがヴァイオリンを弾いてる姿とか、めちゃくちゃオーラが出てます。
もともと、りぼんっ子で吉住渉先生の作品は大好きなんですよねー。
ハンサムな彼女なんて何回読んだことか!(ちなみに熊谷一哉派です)
ちなみに初版が1988年なので、なんと31年前!
それでもあまり古さを感じないのは、吉住渉先生の特徴であるイラストの線がさっぱりすっきりしているからでしょうか。
カルテットのメンバーはトップレベルのソロ経験はあるけど、
アンサンブル経験がなく、序盤にカルテットの練習がうまく行かなくて、
第2ヴァイオリンの樫本くんとチェロの的場くんが弓でフェンシングみたいにやり合うのですが、
小さい頃はなんとも思わなかったこのシーンがまぁ!ハラハラ・ドキドキ!
何万円する弓でやりあっとんねん!と思ってしまいました。
あとは無免許なのに、空港まで2ケツですっ飛ばすヴィオラの妙子ちゃんも、今ならコンプライアンスで無理です。
もしご興味ある方は、ぜひ読んでみてください。
ストラディバリウスやアマティなど、楽器の名前も出てきます。
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