激安チェロをカスタマイズ その2。自分でエンドピンを削る。

さて、先日は激安チェロを購入して、弦の張替え、テールピースの交換。


そして先日のレッスンで先生に

「エンドピンも削ったほうがいい」

と言われました。


まずは元の形。
これはピンやない、台形や。どうやっても刺さらないと思う…。


旦那さん
「先生にエンドピンを削ってって言われたよ」


「あぁそうなの。じゃあ金ヤスリ買って、自分で削るよ」

旦那さん
「えっ?金属って素人が加工できるもんなの?」


「あーた、弥生時代の人だって金属加工してたで。いくらでもホームセンターで加工するための道具売ってるよ。とりあえずアマゾンで金ヤスリ買うわ」

旦那さん
「素人は金属をどうにかするっていう発想がそもそもない」


「あぁそうですか。こんなん自分でできるできる」

と購入ボタンをポチっ。


そして翌日、届きました。
お値段、アマゾンで1,798円なり。


なので今日はエンドピンを削ります。日曜大工ならぬ、日曜工房です。


私が削っていると

旦那さん
「ねぇ、力がないだろうから僕が変わろうか?」

となんとも優しい言葉がけ。ありがたく男の手を借りようとバトンタッチ。


旦那さん
「(削り作業をしながら)なんか脱獄してる人の気持ちになってきた」


「刑務所に金ヤスリは持ち込めないと思うよ。昔、食事に出るお味噌汁を鉄格子にかけて少しずつ腐食させて脱獄した人いたよね。そんな根気があるならなんでもできそうな気がするんだけど…」

旦那さん
「そうだね~。何か手が疲れてきた。金属の粉も健康被害がありそうだし、僕の作業はここまで」


「えっ?根気なさすぎじゃない?(旦那さんの作業時間は10分ほど)お味噌汁かけて脱獄した人の根気を見習いなよ」

旦那さん
「やだ。先が見えないしもうやらない」


「…わかったよ(といってバトンタッチ)」


でエンドピンを見てみると、全然、先が見えるじゃん。


かのルネサンスの巨匠ミケランジェロは

「私は、その大理石の中に天使を見いだす、彼を自由にするまで彫り続けた。」

と言いましたが、


私も金属棒に隠れているピンを見いだす。それを自由にするまで削り続けるぜ。(ピンになったところでチェロ本体に付いてるから自由になれないんだけど)

そして格闘すること15分ほど。


ほんと、こういう作業大好き。ずっと削ってたい。

棒を回転させながら、こっちは削りが甘いなとか調整しながら完成。
これぞピン。


もう少し鋭角にすれば今後も削るときにラクなんだけど、とりあえず今日はここまで。

多分明日は、いや、老化してるから2~3日後に筋肉痛がくるはず…。


【これまでにかかった費用】
・分数チェロ本体 77,000円

・弦(スピロコア 4本セット)12,696円
・テールピース(ウィットナー)5,722円

・金ヤスリ 1,798円


ヤスリセット 12本組 ダイヤモンドヤスリ 金属 精密 鉄工ヤスリ 木工 棒やすり 刃物研ぎ 細目研磨 丸 三角 平 組ヤスリ バリ取り 荒削り 面取り ブラシ付き

こちらもよろしくお願いします↓

にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ
にほんブログ村
     

同一カテゴリの記事一覧

チェロ・カスタマイズ の記事