2019年11月24日放送 宮田大さんとエルガーのチェロ協奏曲その1(エンター・ザ・ミュージック)。

昨年の放送です。指揮者の藤岡幸夫さんが司会を務める『エンター・ザ・ミュージック』にチェリストの宮田大さんが出演されていました。トーク多めの構成だったので今回はそれをお届けします。

藤岡さん
「日本代表する世界的なチェリストで、人柄も素晴らしいんだよね。だから今日とっても楽しみにしていて。エルガーも本当に素晴らしかったです。」

アナウンサー
「今、使っている楽器はどういった楽器なんですか?」

宮田さん
「こちらは上野製薬さんから貸していただいているストラディウスという楽器です。もう6~7年ぐらい使っています。ストラディバリウスのチェロって、もう50本ぐらいしかないんじゃないかな。」

宮田さん
「とても貴重なんです。素晴らしい楽器ですよ。この楽器に出会ってから自分の音色の量だったり、こうやりたいっていうものがもっと増えた感じがしますね。」

アナウンサー
「チェロは3歳から始められたって伺ったんですが何かきっかけがあったんですか?」

宮田さん
「母がバイオリンの教師で父がチェロの教師なんです。私も3歳の時に最初はバイオリンを始めて、立って練習するんですけど落着きのない子で“あんたは座って練習しなさい”と言われてそれでチェロに変わりました。」

宮田さん
「1/12の分数サイズなんてとても小さいんです。トイレットペーパーの芯がここの部分ネックの部分になって、ティッシュペーパーの箱がボディーになってて、弓が割り箸で。ギコギコ。音は出ないですけど、こういう風に弾くんだよっていう感じで。」

藤岡さん
「プロのチェリストになろうと思ったのはいつ頃?」

宮田さん
「高校から桐朋学園に行った時にチェロでやって行こうって思いました。小学校中学校もちろんチェロをやってたんですが、中学校はバレーボール部だったんです。握力が結構強かったみたいで中学校1年生で始めたらすぐにセッターになって。」

藤岡さん
「じゃあバレーボール大体毎日やって、そのあとチェロの練習して?」

宮田さん
「部活終わって、家に帰ってきて疲れ果てる時に5分でも10分でもいいので毎日弾いて。それ以外は弾いてないです。」

藤岡さん
「朝に弾いてたの?」

宮田さん
「朝は弾かないです。」

藤岡さん
「5分10分弾いただけでこんなに上手くなったの?どっちかって言うとチェロよりバレーボール?」

宮田さん
「そうですね。本当にチェロでやっていこうとは思ってなかった。」

アナウンサー
「今回のエルガーの第1楽章はどういったイメージですか?」

宮田さん
「今まで100回近く弾いてきましたが、第1楽章というのはエルガーが戦争の時にこのメロディーが出てきたっていうことを聞いたので、聞きどころとしてはチェロがむせび泣いていたりとか情緒あふれるような感じだったりっていうものをイメージしながら聞いてほしいですね。」

ここで第1楽章の演奏が流れます。

宮田さんがバレーボールをやっていたというのは有名なお話ですね。以前、宮田さんのコンサートに行ったときに隣で「大ちゃん、すごいなー!」って盛り上がってた体育会系っぽい男子たちを見かけたことがあって、たぶんもしかしたら元部活仲間かな?と思ってしまいました。

宮田さん、元日本代表のバレーボール選手の竹下選手ばりぶめちゃくちゃ正確なトスを上げそう。仮にポジションがリベロでも相手の剛速球のどんな球でも拾いそう。そして1/12のチェロってあるんですね。知らなかった。

チェロうまくて、バレーボールできて、人柄が素晴らしいって、ほんと素敵。

明日に続きます。

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